子どもがいる時間
1月4日、一週間ぶりに登園した2歳児が、園庭のフェンス越しに私を見つけ「明けましておめでとう!」と声をかけてくれました。きっと新年の挨拶を含め、お正月の行事を大切にしている家庭で過ごし、そのことが子どもにもしっかり伝わっているのだろうと思いました。
保育園で全員が1週間以上一緒にお休みをするのは、1年間でこの時期だけです。しかもお正月という伝統行事をはさんでいるお休みですから、家庭から園に持ち込まれる文化も一番多いのです。それは、家族や親戚とのふれあいや、遊びであったり、普段より多い人との出会いであったり、お出かけであったり、いつもとは違う体験が盛りだくさんだからです。中には体調を崩して家から出られない子どもがいたかも知れませんが、それでも家族とじっくり向き合うという体験はできているはずです。ですから、新年の保育は子どもたちが発する表現活動を広げていくことが中心になります。
また、一週間会わないだけで、子どもたちの成長は目を見張るものがあり、ものすごい速さでいろいろなことを吸収して育っている確認もできます。
一方、園での年末26,27,28日の3日間は、子ども達が保育者と一緒に楽しそうに大掃除をしていました。保育計画の中に年末の生活体験を通して、貢献する喜びや、きれいになった環境で過ごすことの気持ちよさなどを知るというねらいが入っていますが、大人のまねをして、私もやってみたい。私も出来るという意欲を育てることも大変重要です。普段、家事をする時に子どもが邪魔に感じる時もあるのでしょうが、生活を一緒に楽しもうとする家族の工夫が、子どもたちを育てる大切な教育の場につながっていると思います。今年も、『子どもがいる』というこの幸せを、地域の皆さんと共有していけるような保育をめざしていきたいと考えています。どうぞ本年もよろしくお願いいたします。
はりきって大掃除をする子ども
一人ずつ掃除道具があり、担当区域ややる内容がわかり、何をやりたいのかを尊重してから始めると、たとえ年齢が低くても集中して意欲的に取り組んでくれます。
1月の行事予定
4 | 水 | 保育始め |
9 | 月 | 成人の日(休園) |
10 | 火 | 身体測定 職員会議 |
11 | 水 | 身体測定 新年のつどい すぎな交流 |
12 | 木 | 布団乾燥 |
13 | 金 | 長房3園交流 安全点検 細菌検査 |
17 | 火 | ゆり組卒園写真撮影 |
18 | 水 | 太鼓で遊ぼう |
19 | 木 | お話の会 職員園内研修 |
23 | 月 | 絵画指導(SAL氏) |
25 | 水 | 0才児健診 歌って遊ぼう |
26 | 木 | 布団乾燥 ベビーマッサージ |
27 | 金 | ヒップホップ 献立会議 |
○あゆみの交流週間 1月25日〜2月4日
ニコニコクッキング −食育活動の一環として−
昨年暮れ、第2回目のニコニコクッキングを実施しました。これは給食室が企画をし、4,5歳児の保護者の皆さんで都合のつく方に参加していただき、お料理をするワンポイントや、その時の楽しさを体験してもらいたいという願いから、昨年度から始めたもので、まだまだ広がっていませんが、参加していただいた方々には大変好評でした。今年はお正月のお料理に役立ててもらいたいと思い、伊達巻きや紅白なます、松笠焼を作りました。私も参加させていただきましたが、お料理は本当に物を作る喜びがあり、クリエイティブな元気が出る活動だと思いました。もちろんその裏には食べる方の「おいしい!」という評価は欠かせません。
このような活動は子育てにも関連した活動だと思いますので、これからは地域にも広げていきたいと考えています。
自分の意見を表現する力、それもESDです。 (ESD:持続可能な開発のための教育) ≪保育園はいやだ≫
子ども達は、保育園に来ることを時々いやがるときがあります。その表現として、小さい子たちは別れぎわにお母さんにしがみついたり、泣いたりすることなどで自分の思いを訴え、大きくなると突然「保育園はもう嫌い!」というような表現をし、私達を驚かせます。今まで一度も保育園がいやだと言ったことがない場合等は、一体何があったのだろうかと、ものすごく心配になります。さらに、保護者の方からすると仕事に行くという事情もありますから、子どもが保育園に行ってくれない状況になることはとっても困ります。
しかし、大人と一緒で、今の場所が嫌になるということは、ありうることだと思います。まして、子どもたちは集団で生活しているので、使いたいおもちゃが使えなかったり、先生をひとりじめしたいのにできなかったり、意見が食い違ったりと、様々な葛藤があります。また、土日やお休みが続くと、お母さんと一緒にいたいという気持ちが強くなったりもします。確かに、困った状況かもしれませんが、いけないこととは思いません。そんな時、子どもの気持ちを理解してあげる人がそばにいるかどうかが大事だと思うのです。おかあさんと別れて泣いている子に頑張ればお迎えに来るからという励ましより、「そうか、お母さんいなくなってさびしかったね。」という子どもの気持ちに共感する言葉をかける方が、子どもの心の中に何とか乗り越えようとする力が沸いてくるようです。また、こんな葛藤をしいる時こそ、子どもとつながりを深めるとっても大事な瞬間になるのではないでしょうか。
しかし、こんな状況になりましたら、すぐに担任に相談してください。話の出来る子どもでしたら、直接その理由を聞き、みんなで子どものかかえている問題について、話し合う機会をつくることも大切です。家族に相談するといいことがあるという体験にも繋がっていくはずです。子どもの『今』を大切にする子育ては、今後もずっと続くであろう子どもの心の揺れに対して、私達がうまく付き合えるようになる力へと繋がっていくはずです。自分の思いを上手に表現できる力は、生涯持続して必要とされる大切な力の一つです。
放射線測定結果のお知らせ
12/2午前、園庭の放射線測定を行いました。測定結果は下記の通りで、おおむね安心できる数値のようですが、
食物による内部被曝にも引き続き注意をしていきたいと思っています。(市のホームページでも確認できます。)
園庭中央 0.09シーベルト
砂場 0.08シーベルト
イベント案内(予約をしてください)
- 18日(水):太鼓で遊ぼう 11時〜11時半
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25日(水):歌ってあそぼう 10時〜2歳児
10時半〜3歳児
- 26日(木):ベビーマッサージ 10時〜11時半
- 27日(金):親子でヒップポップ! 10時〜10時半 1歳以上 上履きが必要です
子育て相談
何でも気軽にどうぞ。臨床心理士への相談も予約により可能です。(保護者の方も可。)
個人情報について
ホームページや園だより等に使用する写真ですが、顔がうつることが気になる方は担任まで連絡してください。
一時保育
緊急に保育が必要な方のお子さんをお預かりいたします。登録が必要です。
定員は3人(1歳児以上)
利用料 1時間350円
(給食300円、おやつ100円は別途)
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