子どもの日って何 ―子ども中心の発想―
『子どもの日』がやってきますが、子育てをしている人は、生活のほとんどすべてが子どもに合わせた時間ですから、日々『子どもの日』であるわけです。そう考えると、特別に『子どもの日』はなくてもいいような気がしますが、それでも国民の休日なので、子どものために改めてゆっくりと時間を使う日と考えれば、それはそれで、とっても意味のあることだと思います。
もう一つ、私は『子どもの日』には、子育てに直接関係のない人たちが、日本、いや、世界中の子どもたちの幸せを考える日でもあると思っています。
保育園、幼稚園は今、幼保一体化という言葉で新しい制度を構築しようという動きがあります。東京都は待機児解消のため、認証保育園と言って、長房西保育園のような認可保育園より、面積や人の配置を基準より低くした内容の保育所をどんどん作っています。「予算もなく、子どもだけにお金を使う訳にはいかない。しかたがない。」と考えればそのような判断もできるのでしょうが、本当にそれでいいのでしょうか。
子どもは社会に対して直接意見は言えませんが、未来を創っていく大切な人たちです。小さく弱い人たちが安心して暮らせる社会づくりは誰にも優しい社会になるはずです。『子どもの日』を機会に社会全体で子どもたちの育ちや教育をどうしていくのかという問題を、少しでもいいから皆で考える機会になればと思います。そんな思いがあって、4月の園だよりでも「子どもの権利条約」として紹介しました。私たちも肝に銘じてこのようなスタンスで保育をしていきます。皆様ももう一度ご覧ください。
こいのぼり作りを通しての学び
こいのぼりを各クラスで作りました。年齢ごとに活動の取り組みが違うので、作品を通して、子どもたちの成長ぶりが見えてきます。単に『作る』ということが目的にならないよう、こいのぼり作りを通して、『子どもたちに何を学んで(体験して)欲しいと思ってたのか』その事がとっても重要なことだと思っています。そこで、各クラスの取り組みの意図を聞きながら、どんな活動になったのか、紹介したいと思います。
ゆり(5歳児)
去年のゆりぐみがこいのぼりを縫っている姿をおぼえている子が多く、針仕事を楽しみにしていました。ばら組のぶんも縫ったので、ひとり30cmぐらいですが、とても集中して縫いました。4歳の時には絞り染めをしたので、今年はろうけつ染に挑戦することになりました。デザインは全員がどんなものにするかひとりずつ描きました。中には何枚も描いた子もいましたが、その中から選ぶというより、みんなで見ながらいろいろな意見がでました。
そして、クラスで一つのデザインがだんだんイメージ化し、渦巻とハートが入ったご希望の色のローズピンクこいのぼりが出来上がりました。男の子たちはレッドがいいと言い張ったのですが、女性の意見の方が強かったので、次回は赤く染める約束をしたことで安心したようです。こいのぼり作りを通して、みんなで話し合いをして決める体験や、針仕事、染色、といったことが出来上がったこのぼりへの愛着を増したようです。
5月の行事予定
3 |
月 |
憲法記念日休園 |
4 |
火 |
みどりの日休園 |
5 |
水 |
こどもの日休園 |
8 |
土 |
親子遠足0、1、2、3才 |
11 |
火 |
身体測定 |
12 |
水 |
身体測定 職員会議 |
13 |
木 |
歯科検診 お話の会 |
14 |
金 |
ぎょう虫・尿検査 安全点検 細菌検査 |
15 |
土 |
親子クッキング4,5才 |
18 |
火 |
交通安全 |
20 |
木 |
太鼓で遊ぼう |
21 |
金 |
ヒップホップ |
25 |
火 |
歌って遊ぼう |
27 |
木 |
ベビーマッサージ 献立会議 |
※今月末より保育ボランティアが始まります
ばら(4歳児)
4歳児はゆりさんが縫ってくれたこいのぼりを『絞り染め』という方法で色を付ける体験をしました。はじめ、子どもたちは「何をいってるの?」という様子でしたが、色決めの時にはほとんどの子が「ピンクがいい」という意見でした。ところがゆりぐみがピンクにするという情報が入ると、「ピンクはゆりさんにあげていいよ」という優しい(こだわりのない)意見がすぐに出ました。しかし、次の色を決める時には2色に分かれての激しいやり取りがあり、結局女の子の多いクラスだったので、多数決で紫にきまりました。一方、絞り染めはものすごく楽しかったらしく、もっと染めたいということになり、親子クッキングで使うバンダナを染めることにしました。一人ひとり、洗濯をして、干してアイロンをかけるといった生活体験もでき、「ママみたい」「アイロンはじめてやった!」といううれしい体験になりました。
すみれ(3歳児)
室内遊びの1つのツールとしてハサミやのりを使った制作の場を作る中で、時期的なものあり、こいのぼり作りを提案してみました。サインペンでお絵かきをすることが好きな子どもたちだったので、それをつかってにじみ絵をしてみました。予想通りサインペンがにじんで色が混ざるところが面白かったようで、破れるまでこする子がいました。
また、こいのぼりのおなかの部分に色を付けていたので、「鯉のぼりは何を食べてこんあにきれいない色になったのだろうね。」というと、くさを食べたからとか、いちごやみかんを食べたなどという、色からおもしろいイメージを膨らせていました。出来上がったこいのぼりは、お迎えに来たお母さんに嬉しそうに見せていました。保護者の方の受けとめがとってもだいじな瞬間でした。
ちゅうりっぷ(2歳児)
季節の行事や生活をいろいろと体験するなかで、作ることの喜びや、できあがったものを通して親子の楽しい会話、指先をつかった活動もたくさんしてほしい体験にもなればという思いのこいのぼりづくりでした。はじめは折り紙で小さなこいのぼりを作ると、子どもたちもやりたがり、つぎつぎやってきました。出来上がるとこいのぼりを飛ばして遊ぶ子もいました。小さなこいのぼりをとても喜んでいたので、大きなこいのぼりづくりを提案すると、「つくる!つくる!」と大賛成。クレヨンでの色塗りを楽しんだり、指先を一生懸命使って紙をちぎったりしながら、こいのぼりのうろこをつくりました。できあがった子どもより大きなこいのぼりは部屋の中を泳いでいて、ときどきこいのぼりを指さして嬉しそうにしています。
たんぽぽ(1歳児)
年齢的にこいのぼりの意味はまだよくわかりませんが、色で遊ぶ体験をしてほしいと思い、絵具を使ってみることにしました。筆も一応用意したのですが、予想どおり使った子はひとりで、他の子は自分の指で楽しそうにぐるぐる、ぺたぺたと、直接色がついたり混ざったりしていく様子を楽しんでいました。こいのぼりの形そのものにも関心がないので、今何やっていることが楽しいかどうか、それが勝負の年齢です。そう思って出来上がった鯉のぼりを見ると、絵具の模様から子どもの顔が浮かび上がってきます。
もも(0歳児)
まだ子どもたちは自分でつくれませんが、作品を通して保護者の方と話す機会になったり、子どもたちが季節感を身体で感じたりできるような環境として用意しました。クラスに飾ったこいのぼりは、子どもたちの手型がたくさん押してあります。手についた絵具を嫌がったり、不思議そうに見たり、興味たっぷりにニギニギしている子もいましたが、気持ち悪がる感覚が当たり前だと思います(ごめんなさい)。こいのぼりのポイントは子どもに分かりやすい、はっきりした色と、大きな目、そして保育者にだかれながら毎日聞く“こいのぼり”の歌の心地よさです。
子育て支援☆ペンギン広場で遊ぼう
保育園の地域子育て支援活動です。お知り合いの人がいましたら声をかけてください。保護者の方も利用できます。園庭開放は月から金曜日の9時半〜11時半です。
イベント案内(予約をしてください)
- 20日(木):太鼓で遊ぼう11時〜11時半
- 21日(金):親子でヒップポップ!
- 25日(火):歌って遊ぼう 10時〜2歳児以下 10時半〜3歳児以上
- 27日(木):ベビーマッサージ10時〜11時半
子育て相談(要予約)
個人情報について
ホームページや園だより等に使用する写真ですが、顔がうつることが気になる方は担任まで連絡してください。
一時保育
緊急に保育が必要な方のお子さんをお預かりいたします。登録が必要です。
定員は3人(1歳児以上)
利用料 1時間350円
(給食300円、おやつ100円は別途)
|