１２月に入り、すっかり冬の寒さが身にしみるようになりましたね。誰もが皆、普段よりも忙しい時期ではありますが、大人の忙しさのために、子どもの生活リズムが乱れることのないよう、また健康管理にも十分注意をしながら、元気に年末年始を迎えられると良いですね。今年も保護者の皆様には感染症予防へのご理解とご協力ありがとうございました。
 今回は体調が悪い時の食事について触れてみたいと思います。
食事のポイント
体調が悪く、いつもより食事が摂れない場合には水分補給を意識することが大切です。脱水の見分け方は尿の量が少ない、尿の色が濃い、唇や舌が乾いている、顔色が悪い、泣いても涙がでない、目の下がくぼんでいるなど。口からの水分補給が難しい場合には、点滴などの処置が必要になる場合もあるので受診をおすすめします。
胃腸炎（嘔吐・下痢）の時の食事
嘔吐があるときは、水分補給の方法を調整します。吐き気のひどい時はおさまるまで飲ませないで様子をみます。落ち着いたら、湯冷ましや子供用のイオン飲料などを少しずつ、数回を多く与えます。牛乳・乳製品・柑橘系の果汁などは避けましょう。
こんなものは控えましょう
１ ラーメンや揚げ物など脂っこいもの
２ さつまいもなど食物繊維の多いもの
３ アイスクリームなど冷たいもの
４ ケーキやクッキーなど糖分の多いもの
発熱や咳のある時の食事
水分補給を十分に。食欲がない時はゼリーやプリンなどの半固形状の食品や、アイスなどの冷たいものが食べやすいでしょう。症状の改善とともにもとの食事に戻していきましょう。咳のひどい時も咳はエネルギーを多く消費するので可能な限り食事で栄養とエネルギーを補給することが大切です
口内炎の時の食事
口の中に口内炎があるときは、刺激物は避けましょう。酸味が強い食べもの、固い食べもの、熱いものなどです。
本人が食べやすいものを中心に与えるとよいでしょう。ゼリーやプリン、茶わん蒸しなどの、のど越しの良いものがよいでしょう。粘膜の修復にはビタミンＢ群（特にビタミンＢ２・Ｂ６）やビタミンＡ、ビタミンＥが有効です。
火傷に注意！ 下のグラフは０歳～５歳のやけどの原因となったものです。（東京消防庁）
他にもテーブルクロスを引っ張ったり、電気ポットのコードにつまずいたりして熱湯浴びた火傷も多くみられています。特に火傷の多いのは７か月位から１歳児と言われています。何かと忙しい時期ではありますが、是非お子さんの手の届く範囲を確認し、危険なものは手の届かない場所に置くようにしましょう。
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保育から子育てを学ぶ
園でも何かとお楽しみの多い、12月でした。子どもの情緒は揺れやすく、イベントなどで楽しすぎるとつい、軽はずみな行動をしたり、ちょっとしたゲームに負けることが受け入れられずに、崩れてしまったりしますよね。子ども自身も、失敗してしまったことを自覚しています。でも、子どもはこうした失敗を繰り返しながら、他者と楽しくいられる力を育てていくのですから、これも大事な経験です。こういう時に、大人がそこにどう関わるかの方が、ずっと責任のある課題になります。
年末年始、普段より、子どもと外出したり、来客に接したりすることが増えるかもしれません。ちゃんと挨拶できなかった、ありがとう、ごめんなさいが言えなかった、時間通りに支度ができなかった、おとなしくできなかった、などなど。小言を言いたくなることもあるかもしれません。でも、せっかくの家族の大切な日が、子どもにとってただの不愉快な思い出になってしまうのは、嫌ですよね。
予防策は、次の3つを頭にしまっておくこと。①子どもの失敗を冷かさない。②頭ごなしに叱りつけない（怒鳴る、叩く、くどくどいうは禁物）③他者への礼儀や挨拶は、親のふるまいから学ばせればよい。どうでしょう？案外と難しい課題かもしれませんが、私たちの子育て力強化のためには、チャレンジする価値はすごく高くて、1か月続けるだけでも、子どもとの関係が劇的に変化します。ぜひお試しください。
それでは皆様、今年もお疲れ様でした。どうか良い年をお迎えください。
(臨床心理士 青木）
食育 今が旬！！ ほうれん草
今が旬のほうれん草は、ビタミン類、鉄分など風邪と貧血に効果のある成分が多く含まれています。保育園でも和え物やおひたしや汁物に使用しています。ご家庭でも、おひたしにして食べる事が多いのではないでしょうか？ おいしいおひたしを作るには、意外にも葉先を使わないことなんです。味をよくするデンプンは、株元に多く、葉先にいくほど少なくなるためで、切った葉先はお吸い物やみそ汁に入れて食べるのも良いと思います。ぜひご家庭でも試してみてください。スーパーなどで買うときは葉が肉厚で、株元がしっかりしていて、太陽の光をたっぷり浴びたものを選んでみてください。
(栄養士 佐藤）
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