初めての集団生活や、進級した新しい環境での生活がスタートして早くも1ヶ月が経とうとしていますね。嬉しい楽しい半面、緊張や不安で心身ともに疲れやすく、体調を崩しやすい時期です。これから連休にも入りますので、子どもに合った規則正しい生活リズムや生活環境を心がけ、毎日元気に過ごせるといいですね。子どもたちが健康で、安全に楽しく生活できるよう、また成長に関する情報などをたくさん提供していきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。
子どもの睡眠をたいせつに
人間の体は暗くなるとメラトニンが分泌され、体温が下がってくると眠くなり、眠りはじめの深い眠りの時に主に大切な成長ホルモンが分泌されます。さらに体温が最も低くなった、後に再上昇し、1日活動するというストレスに備え、ホルモンの分泌が始まって目が覚めます。睡眠・覚せい・体温・ホルモンの分泌は、規則正しい生活をおくることで促されていきます。
成長ホルモン
骨の発達を促進したり、筋肉を成長させるなどの働きがあります。午後10時から午前2時くらいの深い眠りの時に多く分泌されます。ですから成長ホルモンの分泌される時間帯にはしっかり眠っていることが大切になります。
メラトニン
眠気を起こしたり、体を守る抗酸化作用などの働きがあり1歳〜5歳が最も分泌量が多い時期でもあります。朝目覚めてから14時間前後で分泌され、明るいと分泌が抑えられてしまうので、眠るときは明るくしすぎないようにしましょう。
子どもの生活リズムを大切に
子どもは、目覚め・朝食・排便・登園・昼食・午睡・降園・夕食・入眠が規則的に繰り返されることによって、生活リズムがつくられていきます。子どもが元気に遊び、体も心も大きく成長するためにはとても大切です!!
早寝早起き
夜は9時ごろまでには寝るようにし、朝は7時頃までには起きるように心がけましょう。十分な睡眠は「日中の疲れをとる」「体の成長を促す」「病気を治す力が増す」ことにつながります
朝ごはん
朝食を食べることで体が目覚め、その日の体のリズムが始まります。よくかんで、しっかり食べましょう。1日の活動の源になるとともに、集中力や記憶力にも影響します。起きてすぐには食べられないので、少なくとも食事の30分前には起きて、空腹感を感じてから食べられるといいですね。
排便
朝ごはんを食べると、腸の働きが活発になり、便が出やすくなります。朝はどうしてもあわただしくなりがちですが、十分なトイレタイムをとれるよう、家族全員で朝の生活を見直してみてください。環境が変わると我慢してしまうこともあるので、便秘の原因にもなります。
5月の予定
●5月10日(木)に渡辺歯科医院の渡辺実先生による全園児歯科健診があります。
できるだけお休みのないよう元気に登園してください。
●5月22日(火)2歳児以上を対象に尿検査があります。後日容器を配布しますの
でお忙しい朝の時間ではありますが保護者の皆様にはご協力をお願いいたします。
保育から子育てを学ぶ
新年度も早1か月。それぞれのクラスで、まとまりが生まれてくる頃ですね。担任の先生方がその日の子どもたちの様子を見ながら、思い思いに、楽しいランチタイムを演出してくれているところではないでしょうか。
この園では、お昼の時間に嫌がる子どもを見かけません。あまりに当たり前のように、みんなが、食事を楽しみにしているので、そのことの価値をつい、忘れてしまうくらい、子どもも、大人も、お昼を楽しんでいるように見えるのが、素敵だな、と感じます。
子どもたちは、私のような時々来るゲストのような者に、給食の説明をするのがとても好きです。食事の用意の仕方や、その日のおかずの特徴を、やさしく教えてくれます。
安心と満足を一緒に得られるような、共食の時間を、毎日演出することは、家庭でも案外難しい課題ではないでしょうか。子どもたちが私に、何気なく、親切に教えてくれる、クラスの食事の様々なことは、彼らが、自信をもって、ゲストに伝えることのできる「誇り」の証の一つとなっています。
おもちゃを取り合ったり、順番が待てなかったりしてトラブルになる子どもたちが、食事の時は「一緒に食べようよ」と、他者と共有することを何よりも楽しみにしてくれます。みんなでおなかが満たされることが、一人で食べるより楽しくて、幸せ感が増すということを、みんなよく知っています。心が育つ、食育。長房西が長く実践し、お子さんにお届けできる強みの一つだと思います。
新しい生活で、少し肩の力が入りすぎて、疲れがたまっているお子さんもおられると思います。GWは、ゆっくりと過ごし、元気に再会できるのを楽しみにしています。
(臨床心理士 青木)
食育 食材の大きさ
保育園の給食は、旬の食材を使用し食材の味を子どもたちに楽しんでもらえるように薄味で作っています。また、食材を大きく切り、子ども達に噛む力をつけられるよう食事を提供しています。なぜ、子どもたちに大きく切った食材を提供しているかというと、噛むことは、子どもたちの成長・発達に必要な栄養を効率よく吸収する、とても大切な役割があり脳の発達にも役立つと言われているからです。
現代の食事は、口あたりがよくやわらかい食べ物が多く、咬まない食事ばかりしていると顎の成長と歯並びに影響してきます。なので、しっかりとした顎を作るために、保育園では食材を大きく切ることで、自然に子どもの噛む回数を増やすように工夫しています。ご家庭でも食事の内容を見直して、顎の成長を促すような工夫をしてみてください。
(栄養士 佐藤)
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