しもやけに注意しましょう
原因
温度が低くなるせいで起こる血行障害です。気温が5度前後、朝晩の気温差のある冬になりやすいようです。
もともと、手や足などの末梢神経は細く、血流が運ばれにくいのですが、気温が低くなり血管が収縮することにより、もっと血流が悪くなるため炎症が起き、痛みが出たり腫れたりします。
逆に、温まると血管が拡張し、血管周辺の神経を刺激するため痒くなります。
予防のポイント
★外出するときは手袋や耳あてなどをして肌をまもる。
★靴下が汗で湿ってきたらこまめに交換する。
★窮屈な手袋、靴下はさける。
★手洗い時や手が濡れたときは、水分をしっかりふき取る。
治療のしかた
しもやけになってしまったら「たかが」しもやけとは思わずに、悪化する前に何とかしてあげたいものです。とくに小さいお子さんでは症状が上手く伝わらず見過ごしてしまうこともあります。しもやけの治療に良いと言われているのは次のようなことです。
★まずは患部を温めること。痒みなどの症状がなく、わずかに赤い程度なら温めるだけで治ってしまうこともあります。温めることで、原因である血行の悪さも改善されるのです。
★マッサージも有効ですが、子どもの場合皮膚が薄いので強くマッサージしてしまうとかえって症状が悪化してしまう場合があります。ベビーオイルやワセリンなどを塗って優しくマッサージしてあげてください。
★しもやけは、れっきとした病気ですのでひどくなった場合には皮膚科への受診が必要になります。皮膚科ではビタミンEなどの飲み薬や、塗り薬が処方されることが多いようです。
しもやけ予防におすすめの食べ物は
しもやけにはビタミンEが良いと言われています。ビタミンEには血管を拡張する作用があります。また強い抗酸化作用を持ち、体内の脂肪の酸化を防いだり血流を良くしたりする働きがあります。
★ビタミンEが多く含まれる食品は?・・・オリーブオイルやキャノーラ油など植物性の油に多く含まれています。他にナッツ類(アーモンド・ピーナッツ・大豆)、アボガド、魚卵(たらこ・イクラ)、ウナギなどにも多く含まれています。また体温を高めるにはショウガやニラ、にんにく、ネギなども良いとされています。
保育から子育てを学ぶ
様々な行事を通して、子どもたちの成長が一段と感じられるようになりましたね。クラスに飾られる子どもたちの作品にも、目覚ましい変化が見られます。
長房西保育園のお絵かきは、お手本をなぞって、出来栄えをよくするような指導はしていません。子どもが無心で描く体験と、表現された世界を大切にしたい。そういう思いであるからでしょう。
「上手だね」「きれいだね」「すごいね」「えらいね」
子どもを励まして自信をつけさせる誉め言葉を、沢山耳にします。でも、子どもたちの心は、実はもう少し繊細で、大人が考える以上に複雑です。もらった言葉に、どや顔をする子どももいるかもしれませんが、出来栄えをこうした形でほめ続けているだけだと、大人の思いとは裏腹に、やがて子どもは絵を描かなくなることが多いように思います。
今度はもっと上手に描かなければ、と子どもなりにプレッシャーがかかってしまうからです。どうして子どもは、こんなに生き生きと自分の体験を描いていたのでしょう?それは、ただただ、自分の中から体験を表現したかったからなのです。この表現を誰かが受けとめ、思いを共有してくれたなら、子どもの表現は言葉以上のコミュニケーションとなるでしょう。感動を言葉だけで伝えるのは、難しいし、もったいないのです。
子どもを伸ばすために、私たち大人の感じる力と、子どもの体験を想像する力が求められています。行事の絵を見ながら子どもと親御さんで、その時の思い出をもう一度いつくしみながら語り合う、あるいは、その時の感動をお子さんに何度でも伝えてあげてください。それが何より、子どもの表現を育てる力になるでしょう。
(臨床心理士 青木)
食育 病は外、健康は内
先日、東京でも久しぶりの大雪になり、大変でしたが、1月20日・21日ごろの大寒が過ぎると、いよいよ春到来です。冬から春への季節の変わり目が立春ですが、その前日のことを、季節の節を分けるといった意味で「節分」と呼んでいます。
保育園でも、2月2日に豆をまき、イワシの頭をヒイラギに刺して間口に置き、邪気や災難を払い清めます。この時期は、季節の変わり目で不順な天候が続くため、病気になりやすく「体の中から邪気を追い払う」といった願いも込められています。
豆まきには大豆を用いますが、大豆は「畑の肉」といわれ、タンパク質やビタミンが多く、貧血予防の鉄、食物繊維やカルシウムも含まれています。節分に限らず大豆や大豆製品を毎日食べるなど、普段からの健康な体作りをしていきましょう。
(栄養士 佐藤)