12月に入り、すっかり冬の寒さが身にしみるようになりましたね。誰もが皆、普段よりも忙しい時期ではありますが、大人の忙しさのために、子どもの生活リズムが乱れることのないよう、また健康管理にも十分注意をしながら、元気に年末年始を迎えられると良いですね。今年も感染予防へのご理解とご協力ありがとうございました。
インフルエンザが発生しています
今年は、早い時期から全国各地でインフルエンザが流行しているというニュースを耳にしていることと思います。近隣の小学校でも、インフルエンザにより学級閉鎖になっているクラスが数多くあるようです。
外出後のうがい・手洗いの徹底・必要時以外は人混みの場所に行かない・換気・適切な湿度(60%くらい)を保つなど、ご家庭でも感染予防を心がけてみてください。また、3食バランスのとれた食事をする、睡眠・休息を十分にとるなど、生活リズムにも気をつけてお過ごしください。
急な発熱・高熱が続くような場合には、受診をしてみてください。またインフルエンザの診断を受けた場合や、ご家族にインフルエンザ・その他の感染症にかかっている方がいる場合には、担任または看護師までご連絡をいただけると、お子さんの体調を把握する上で重要な情報になります。
知っておこう!感染経路と予防法
子どもたちが集団生活をする中で、感染症は極力避けたい病気です。今回はそれぞれの感染経路や効果的な予防法を紹介します。
どうやって感染するの?
接触感染
発病者に接触することで感染・・・手洗いで高い効果
飛沫感染
くしゃみや咳などで飛び散った唾液から感染・・・うがいで高い予防効果
空気感染
くしゃみや咳などで飛び出したウイルスが、空気中に浮遊して感染
予防接種および感染者に近づかないことで予防
もしも、お子さんが嘔吐・下痢をしたら・・・
嘔吐や下痢の症状は、熱の風邪よりも体力の消耗が激しく、回復にも時間がかかります。特に乳幼児は、脱水症状を起こしやすいので、症状のあるときは早めに医師の診察を受けてください。ノロウイルスやロタウイルスのように、非常に感染力の強いものの場合、集団ではあっという間に流行してしまいます。他にも、嘔吐や下痢の症状を起こすウイルスはありますが、特定することが難しいため『ウイルス性胃腸炎』や『おなかの風邪』という診断を受けることも多々あると思います。「感染力が弱いからうつらない」とは限らず、小さい子や、疲れやストレス、体調不良などで抵抗力が弱っている時には感染する可能性は十分に考えられます。園内の衛生に関しては、職員一同、十分に注意を払って保育を行っていますが、感染拡大の予防のためには、保護者の皆様のご理解とご協力が必要になりますので、よろしくお願いいたします。また、自宅で症状が出たり、お休みの日に診断がついた場合にも、必ず保育園へお知らせください。
保育園では、インフルエンザ・嘔吐下痢流行時、特に以下の事に注意して生活しています。
@ 外遊び時は、窓を全開にし扇風機を回し各クラス換気を徹底しています。
A 各クラスの加湿器で部屋の湿度を50%以上に保つようにしています。特にホールでの午睡時は布団の間隔をできるだけ広くとり、室温湿度調整を念入りに行っています。
B ドアノブ・電気のスイッチ・おもちゃ、多数の手の触れる場所の消毒をおこなっています。
C 各クラスに嘔吐物処理キットが用意してあり、職員はそれぞれ迅速な対応ができるようにしています。
保育から子育てを学ぶ
先日用務の北平さんが、園にあるもので、手作りのお飾りを作ってくださいました。小さな果実もこちらで獲れたもの。縄づくりは、子どもたちの日々の遊びの中で、やりたい子どもに個別に教えながら、作られたものです。子どもたちの使う水場にも細やかな心配りがなされています。園庭も綺麗に整えられていて、落ち葉は、次年度の畑の土を養えるように、ちゃんと準備されています。
巡る季節を感じながら、生活の中での営みを体験の中で学び、自分の糧とすること。こうしたことが人生の基礎となり、就学前までの子育ての最大の目標だと言われます。でも、私たちの暮らしから、大事なものの多くが抜け落ちてしまっていて、それを十分与えられるかというと、自信がありません。時間も季節も地域も隣人も親戚もそして家族までも、「確かさ」と「危うさ」は、常に隣り合わせです。
多様さを受け入れ、新しく、変化しながらも、同じように巡ってくる何かが、生活の中にさりげなく提供される場を維持することが、これからの地域の保育園の最大の子育て支援の一つだと思います。
一年の終わりに、感謝の気持ちを伝え、新年を迎えましょう。
(臨床心理士 青木)
食育 積極的に鉄分をとろう
鉄分は血液を作るうえで必要となり、成長期に欠かせない栄養素です。鉄分が不足すると「疲れやすい」「息切れする」などの症状が現れます。鉄分は「ヘム鉄」と「非ヘム鉄」に分類できます。体内で吸収されにくい非ヘム鉄は、ビタミンcといっしょに摂取すると吸収力がアップします。ヘム鉄と非ヘム鉄とをバランスよく摂取するようにしましょう。
★ヘム鉄が多く含まれている食材・・・肉・魚・レバーなど
★非ヘム鉄が多く含まれている食材・・・ほうれん草・小松菜・納豆など
(栄養士 佐藤)
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