今年の秋は雨ばかりの毎日でしたね。一日のうちの寒暖差が大きくなると、体調も崩しやすくなってきます。これからやってくる冬に向けて、寒さや風邪に負けない丈夫な体づくりを心がけていきましょう。
「風邪をひかないように」と、早い時期から厚着をする方もいますが、厚着では風邪の予防にはなりません。風邪の予防には、健康な体づくりが一番重要です。うがい、手洗い、早寝早起き、3食しっかり食事を食べるなど、規則正しい生活を送ることで風邪のウイルスを寄せつけない強い体がつくられていきます。ご家族のみなさんも一緒に気をつけていきましょう。
衣替えの季節 〜動きやすい服装で〜
少し肌寒くなってくると、長袖・長ズボン・裏起毛のトレーナーやニット素材のものなど、すっかり冬支度のお子さんが目立ち始めます。子どもは、大人よりも体温が高めなことが多く、新陳代謝も盛んなので、厚着をして体を動かすと、真冬でも汗をかきます。子どもの服装の基本は、大人よりも1枚少なめが目安です。登園・降園の際には、上着を1枚羽織って調節できるような服装が理想ですね。
また、小さい子に限らず着ぶくれによる事故や怪我には注意が必要です。例えば、ダウンジャケットなどは、モコモコしていて小さい子にとってはとても動きにくく、遊びを妨げることもあります。足元が見えにくい、転んだ時に手が出ないなど、大人からみるとほんの些細なことのように思われがちですが、顔面や頭部の怪我・その他大きな事故に繋がる危険性もあり、子どもにとっては必要な配慮なのです。子どもたちの普段の服装は、「活発に遊べる」という点を最優先していただき、これから訪れる寒い冬も、健康で快適に過ごせる服装を考えてみましょう。
着脱しやすいもの
ファッション性よりも、ボタンやホックをはめやすく、ひとりで着脱しやすいものが理想です。
下着を着る
保温性・吸湿性を考えると、綿100%の半そでか、ノースリーブの下着が一番です。ただし、古くなると生地の目が詰まって保温力が低下します。Tシャツを下に着るとゴロゴロして動きにくく、下着の代わりとしての役割にはなりません。
薄手の重ね着
重ね着をすると、服と服の間に体温で温まった空気の層ができ、厚手のものを1枚着るよりも保温性が高まります。薄手の重ね着なら動きやすく機能的なので、秋冬の肌寒い時期でも薄着の習慣を身につけるのに役立ちます。
特に、園内は空調管理・乳児室には床暖房も完備されていますので、裏起毛やニット素材の洋服などは不要です。子どもにとって動きやすく、肌に優しい素材のものを選んであげてください。
インフルエンザの予防
いちばんの予防方法は、ワクチンの接種(予防注射)です。接種年齢は医師の判断により異なる場合がありますが、生後6ヶ月以降のお子さんで、できれば12月までの間に1〜4週間の間隔をあけて2回接種が望ましいと言われています。出来れば4週間程度あけることが最も望ましいようです。医師によっては子どもも1回接種で可。と言われる場合もあります。接種時期などは、かかりつけのお医者さんと相談しましょう。予防接種をしたからといって、絶対にインフルエンザにかからないというものではありませんが、かかってしまったときに症状が軽く済むことや、肺炎やインフルエンザ脳症など、合併症を予防するには接種が有効です。
保育から子育てを学ぶ
様々な行事を通して、子どもたちの成長が一段と感じられるようになりましたね。クラスに飾られる子どもたちの作品にも、目覚ましい変化が見られます。
長房西保育園のお絵かきは、お手本をなぞって、出来栄えをよくするような指導はしていません。子どもが無心で描く体験と、表現された世界を大切にしたい。そういう思いであるからでしょう。
「上手だね」「きれいだね」「すごいね」「えらいね」
子どもを励まして自信をつけさせる誉め言葉を、沢山耳にします。でも、子どもたちの心は、実はもう少し繊細で、大人が考える以上に複雑です。もらった言葉に、どや顔をする子どももいるかもしれませんが、出来栄えをこうした形でほめ続けているだけだと、大人の思いとは裏腹に、やがて子どもは絵を描かなくなることが多いように思います。
今度はもっと上手に描かなければ、と子どもなりにプレッシャーがかかってしまうからです。どうして子どもは、こんなに生き生きと自分の体験を描いていたのでしょう?それは、ただただ、自分の中から体験を表現したかったからなのです。この表現を誰かが受けとめ、思いを共有してくれたなら、子どもの表現は言葉以上のコミュニケーションとなるでしょう。感動を言葉だけで伝えるのは、難しいし、もったいないのです。
子どもを伸ばすために、私たち大人の感じる力と、子どもの体験を想像する力が求められています。行事の絵を見ながら子どもと親御さんで、その時の思い出をもう一度いつくしみながら語り合う、あるいは、その時の感動をお子さんに何度でも伝えてあげてください。それが何より、子どもの表現を育てる力になるでしょう。
(臨床心理士 青木)
食育 お月見団子作り
保育園では、10月3日に4・5歳児と一緒にお月見団子作りをしました。お湯でこねた上新粉を手の上でコロコロ転がして、お月さまに見立てて作りました。時間が経つとすぐに乾燥して、子どもたちにはちょっと難しかったようですが、粘土遊びに似ているので、みんなとても楽しんでいました。出来上がったお団子は色々な形でしたが、上手にできていて、おやつの時間にせいろで蒸しておいしくいただきました。これからも、伝承行事を大事にして、子どもたちに伝えていきたいと思います。
十五夜は秋の美しい月を鑑賞しながら秋の収穫に感謝する行事で「中秋の名月」と呼ばれています。
(栄養士 佐藤)
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