毎日気温と湿度が高く、大人が滅入ってしまうほどの日々ですが、子どもたちは元気にプールや水遊びを満喫しています。そこで見落としがちになってしまうのが子どもの体力と疲れです。子どもはいつも元気そうに見えますが、実は体力の消耗がとても激しく、意外と疲れが溜まっているものです。疲れたままの体では、病気にもかかりやすくなってしまいますので、お休みの日も生活リズム(特に昼寝や睡眠時間の確保)を崩さないよう配慮してあげてください。
特に、夏のレジャーはお子さんの健康状態に合わせて、無理のないプランを立ててあげてください。旅行や外出から帰った後は、一日おうちでゆっくりと十分な休息をとってから登園できるくらいのゆとりがあると、お子さんも普段の生活に戻りやすいと思います。怪我や事故などに十分注意して、楽しい夏をお過ごしください。
イオン飲料は体にいい?
暑いとつい清涼飲料水を求めてしまいがちですが、甘いジュースには糖分が多く含まれていることは、皆さんご存知のことと思います。ジュースで水分補給をしてしまうと、余計にのどが渇いたり、食事がすすまない等の影響が出ます。では、スポーツドリンク等のイオン飲料はどうでしょうか。イオン飲料なら、子どもの体にも良いと気軽に与えていることはありませんか?イオン飲料は、もともと下痢や発熱の際に失われた水分や電解質を補給する目的で作られたものです。普通の食事をしている乳幼児にイオン飲料を与えると、かえって電解質が多くなってしまいます。また口あたりの良い甘さが癖になり、絶えずイオン飲料を飲んでいなければならない状態に陥ってしまうこともあります。
イオン飲料を飲み続けると・・・
・ 虫歯の原因になる:口の中が酸性に傾き、歯のエナメル質が溶ける。
・ 肥満の原因になる:糖分が少ないと思っていても、量を多く飲むことによって、多量に糖分を摂取することになる。
イオン飲料は必要なときに必要な量を
●普段の水分補給の基本は、水や麦茶にする。
●発熱・下痢・嘔吐の時は、少量ずつ何回かに分けて与え、症状が改善したらイオン飲料は中止する。(嘔吐の場合、普通の水が飲めなければ、イオン飲料を飲んでも吐いてしまいます。)
●運動によりたくさん汗をかいた時に飲む場合は、運動が終わったらイオン飲料は中止し水や麦茶にする。
●乳幼児に対しては、水で薄めて飲ませる。
●寝る前や入浴後の水分補給は水にする。
●食事の時にイオン飲料は与えない。
※ イオン飲料に限らず、飲み物・食品ともに「こども用」の表示にまどわされず、与える目的・回数・量をしっかり考えた上で取り入れることをおすすめします。
※ 発熱や嘔吐の際に、お医者さんがイオン飲料をすすめることもありますが、あくまでも症状が改善して、通常の食事が摂れるまでの間の水分補給の方法としてすすめています。
保育から子育てを学ぶ
学校は夏休みがやってきました。園でも家庭のリズムが少し変わってきた頃と思います。夏の期間は、何といっても、日々のプールですが、水の入れ替えも、ちゃんと無駄にならずに園庭の土を潤してくれています。園の保育環境にしっかり適合しており、こういう部分も大人が学ぶことが多いところだと思います。
このところ、水着を新調してもらうお子さんが増えました。濡れると着脱がしにくいので、ほんのすこしゆとりがある大きさが望ましいですが、だぼだぼでも困るし、ご家庭での配慮が良く見えます。着替えに手間取る子どもたちが多くいますが、それでも、普段の服装と違って、特別なうれしさがあるようです。他人に自慢するというよりも、帽子一つでも、本当に嬉しそうに大切に着替えている様子が垣間見られ、小さなバッグの出し入れにも、ほほえましい光景が展開しています。
年長児さんのクラスには、お泊り会の思い出の絵が飾られていますね。体験の豊かさをほうふつとさせる迫力です。これは、園の夏のイベントとして最大級のものでが、これ以外にも、この一か月の少しゆったりとした生活が、秋からの大きな成長に一役買っているのは言うまでもありません。
睡眠と栄養を十分に取り、明日に備えましょう。日常の小さなお楽しみがあちこちに見つかる長房西保育園の夏を存分に満喫してください。
(臨床心理士 青木)
食育 流しそうめん
7月のこだわりメニューでは、七夕にちなんで4・5歳児クラスの園児が流しそうめんをしました。人参を星型に抜き流れ星にみたてたり、きゅうりの短冊を流して、みんなで楽しみました。
流しそうめんがスタートすると子どもたちから歓声があがり、お椀と箸を持ってそうめんが流れてくる竹の天の川に一斉に箸が伸びていました。最初の方は中々、下まで辿り着かず下の方の子から「そうめんもっと流して」と流す先生に声をかけていたりしていましたが、みんな和気あいあいと楽しみながら食べていました。子どもたちも暑くて食欲が低下していると思いきや、すごい食欲で、普段給食を食べる量よりも沢山食べて、終わる頃にはおなかがまんまるでした。みんな満腹で気持ちよくお昼寝もできたと思います。
流しそうめんは楽しみながらも、みんな真剣な表情で星のにんじんや短冊のきゅうりを上手に箸を使いながらとっていて、楽しみながら箸を使うとてもいい機会になりました。
(栄養士 佐藤)