ご入園・ご進級おめでとうございます。春らしい暖かな日もあればまだ肌寒い日もありますね。
新しい生活がスタートし、初めてのことばかりでまだ少し不安気な表情の子、進級して張り切っている様子がよくわかる子など様々ですが、子どもたちにとって新しい環境での生活は、嬉しい・楽しい半面、 緊張や不安で心身ともに疲れやすく、体調を崩しやすい時期でもあります。実際に八王子市では嘔吐・下痢などの症状が増えています。身体が弱っているときや疲れが溜まると、免疫力が下がり様々な病気にかかりやすくなります。 規則正しい生活リズムや生活環境を心がけ、毎日元気に過ごせるといいですね。お子さんの様子がいつもと違うと感じたときは、無理をせずにゆっくり過ごしたり、早めに受診・治療をするなどして、体調不良を長引かせたり悪化させないように配慮してあげてください。子どもたちが健康で、安全に楽しく生活できるよう、また成長に関する情報などをたくさん提供していきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。
ウイルス性胃腸炎(嘔吐下痢症)にご注意ください!
ロタウイルスやノロウイルス、アデノウイルスなどによるうつる病気です。突然吐き始め、水のような下痢(レモン色〜白色)が出ます。熱が出ることもあります。発熱や嘔吐は1〜2日で治まることが多いですが、下痢は1週間前後続くこともあります。
検査をしても、すぐに結果がわからないため「お腹のカゼ」や「ウイルス性のもの」と診断されることが多いかもしれません。しかし、感染力が強いため、集団生活においてはあっという間に流行してしまう恐れがあります。もちろん大人にもうつるので、保護者のみなさんや職員にも感染する可能性があります。
このように、園内での流行を予防するためにも、体調不良のときには早めの受診をおすすめします。また、症状が回復して通常の食事が摂れるようになってからの登園をお願いしていますので、ご理解とご協力をお願いいたします。
詳細は、配布した「保健衛生のしおり」の保育園利用ガイドをご覧ください。
爪の話
爪は、指先を守るために皮膚の表面が固くなってできたもので、指を使うために無くてはならないものです。しかし、爪が伸びていると、砂遊びの後に手を洗っても、爪の中に入った砂や土がなかなか取れず、細菌のすみかになってしまいます。その手で食べたり指をしゃぶったりすると、汚れや細菌を一緒に飲み込んでしまうことになります。
また、子どもの肌は柔らかいので、遊んでいるときに友達の皮膚に軽く当たっただけでも引っかき傷をつけてしまったり、物にひっかかって爪がはがれたり、虫さされを掻き壊してとびひの原因になることもあります。ときには、ぎょう虫の卵などが入り込んでいる可能性もあり、とても不衛生です。
爪は、1日約0.1mm伸びます。手の爪は、足の爪の4倍くらいの早さで伸びるといわれています。利き手の方が良く伸び、指の中では親指の爪が良く伸びます。つまり、良く使う指ほど爪も良く伸びるということですね。お忙しいとは思いますが、週に1度はお子さんの爪のチェックをして、伸びていたら切ってあげてください。膝の上で爪切りをすることも、お子さんとの貴重な触れ合いの時間になりますので、楽しくやってみてください。
※5月11日(木)は園医の渡辺歯科医院:渡辺実先生による全園児歯科健診があります。
聞いておきたい事、心配な事等ありあしたら、事前に担任・看護師まで。
※5月23日(火)は2歳児以上の尿検査があります。
保育から子育てを学ぶ
新年度が始まりました。今年度もどうぞよろしくお願いいたします。
4月のスタートから、子どもたちは猛烈な勢いで、長房西保育園の生活のリズムを吸収して、充実した毎日を送れるようになってきました。
お昼寝が苦手だったり、食事が取れなかったりなど、園で見られる子どもの不安や緊張については、配慮が多くなされています。ただし、子どもの心身の状態は、家庭と園との様子を合わせてみて、初めてわかることも多いのです。朝があまり食べられない、とか、登園途中に叱ってしまったとか、こんなことも園での一日に影響してきます。ご家庭での様子を全て報告しなくてはいけない、ということではけっしてありませんが、子どもをお預かりする保育者が、子どもの状況を的確にとらえられるよう、是非ともご協力をお願いしたいところです。
また、5月の連休明けの子どもは、当然ながら4月に逆戻りしたかのような様子を示す子どももおります。しかしながら、それは、4月に戻ってしまったのでは決してありません。子どもながらに、同様の状況からいかに持ち直してきたかも、この1か月の経験の中にちゃんと記憶されているからです。
ご家庭で、しばしくつろいだ時間を設けてあげることが、むしろ、子どもたちが長時間親と分離していても、その体験が次の適応を助けます。家庭というしっかりした基盤があることを、子どもが心に刻むことができるようにしてあげてください。特別なイベント以上にこの時期の子どもには大切なことなのです。
(臨床心理士 青木)
食育 食材の大きさについて
保育園の給食は、旬の食材を使用し食材の味を子どもたちに楽しんでもらえるように薄味で作っています。また、食材を大きく切り、子ども達に噛む力をつけられるよう食事提供をしています。なぜ、子どもたちに大きく切った食材を提供しているかというと、噛むことは、子どもたちの成長・発達に必要な栄養を効率よく吸収する、とても大切な役割があり脳の発達にも役立つと言われているからです。現代の食事は、口あたりがよくやわらかい食べ物が多く、咬まない食事ばかりしていると顎の成長と歯並びに影響してきます。なので、しっかりとした顎を作るために、保育園では食材を大きく切ることで、自然に子どもの噛む回数を増やすように工夫しています。
ご家庭でも食事内容を見直して顎の成長を促すような工夫をしてみて下さい。
(栄養士 佐藤)
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