熱性けいれんとは・・・・・
熱性けいれんは熱の出はじめの24時間以内にけいれんが起こることが多い疾患です。
原因はどんどん上がる熱に体がついていけなくなることです。では、急激な熱の上昇に体がついていけるように助けてあげるにはどうしたら良いでしょうか?
①安静
お子さんが一番楽な状況を整えます。嫌がれば無理に寝かせなくても良いので、室内で静かにすごす程度で良いでしょう。
②状態をよく見る
寒がって震える時は、保温してあげましょう。あがりきるまではこの状態です。あがりきったら、熱がこもらないようにします。少し冷やしたり、水分をとらせたりしましょう。
★冷やし方は、首の周り、頭、脇の下などアイスノンや冷却シートなどで。
③急激な温度変化を避ける
急に温度が下がることにも、子どもは身体がついていけません。室温はできるだけ一定に保ち、必要のない外出は控えましょう。受診の際はしっかり保温しましょう。
④薬の使用の仕方
解熱剤には、けいれんをとめる効果はありません。むしろ、急に熱を下げないほうがよい場合もあります。
★すでに熱性けいれんをおこしたお子さんで、ひきつけ予防の座薬が処方されている方は指示通りに使用しましょう。
熱性けいれんの特徴
・38度以上の発熱をともなう。
・1歳ではじめてのけいれんをおこす。(6ヶ月以内、3歳以上は少数)
・4歳以後もおこすことは少なくなっていく。
・全身を左右対称に突っ張り、ガクガクさせ数分で終了する。
熱性けいれんをおこしたときは?
①安静にする・・・そっとしておく (口の中に物を入れない,身体をゆすらない)
②時計をみる・・・どのくらいの時間続くか良く見ることが診断の助けになります。
③嘔吐しそうな時、嘔吐した時は顔を横にむけて、嘔吐物がのどに詰まらないようにする。
④冷やす、体温を測る・・・解熱剤はけいれんが落ち着いてからで十分です。
⑤表情(目の位置、口の形など)手足の動き・固さを覚えておく。
⑥落ち着いてから、受診する。・・・ただし・・けいれんが5分を超える・一度とまってまた始まるときは救急車を呼んで、病院で治療をうけましょう。
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熱性けいれんは、ごく普通の病気です。脳の障害を起こすことは無く、発作の途中で死亡したりすることはありません。起こすお子さんの半数以上は、2回あるいは、それ以上起こすことがあります。発作中は冷静に観察しあわてないことが重要です。
保育から子育てを学ぶ
年長さんは、お昼寝もなくなり、小学校への準備が進んでいます。小学校で必要な勉強の準備を先取りしてやっておくことも重要だと思いますが、Kokoroの視点からすると、これまでの園での育ち、あゆみの振り返りをしっかりすることも、もっと大切です。
なぜかというと、自分の育ちや良い思い出をしっかりとポケットに詰め込んで持たせてやることができると、子どもが、学校で困難に直面した時、自分の力で立ち向かうためのエネルギーになってくれるからです。
ご家庭では、もっと歴史があります。お子さんが生まれてきてから今までの育ちを、心から喜び、愛していることを改めて伝えてあげていただきたいのです。いまさら??と思われるかもしれませんが、このところ、保育者に何かと注目を求めたり、しがみついてくるお子さんがちょっと増えているのです。
毎年のことですが、卒園の期待と不安にお子さんたちが、ちょっと揺れやすくなる時期です。安心感や家庭の愛情の安定を保障することが、この時期実はとてもプラスになります。
そういうわけで、お子さんのことを、今一度、ぎゅっと抱きしめてあげてください。どのクラスのお子さんにも通じるところですが、そうしながら、生まれてきたこと、良い子に育ったことを喜んでいただけると、どの子もみんな進級へ羽ばたけると思います。
(臨床心理士 青木)
食育 病は外、健康は内
連日寒い日が続いていますが、1月20日・21日ごろの大寒が過ぎると、いよいよ春到来です。冬から春への季節の変わり目が立春ですが、その前日のことを、季節の節を分けるといった意味で「節分」と呼んでいます。
保育園でも、2月の3日の節分の日に豆をまき、イワシの頭をヒイラギに刺して間口に置き、邪気や災難を払い清めます。この時期は、季節の変わり目で不順な天候が続くため、病気になりやすく「体の中から邪気を追い払う」といった願いも込められています。
豆まきには大豆を用いますが、大豆は「畑の肉」といわれ、タンパク質やビタミンが多く、貧血予防の鉄、食物繊維やカルシウムも含まれています。節分に限らず豆や大豆製品を毎日食べるなど、普段からの健康な体作りをしていきましょう。
(栄養士 佐藤)