インフルエンザの流行する季節になってきました。八王子市内でも学級閉鎖の学級が出てきています。
<インフルエンザのうつり方>
・インフルエンザにかかっている人のくしゃみや咳のしぶき、鼻水に含まれているウイルスを直接吸い込んで感染する。
・床などに落ちたしぶきの中のウイルスが、ほこりと一緒に舞い上がって空気中に漂っているものを吸い込んで感染する。
※解熱剤によっては、インフルエンザの重い合併症との関連を指摘されているものもあります。解熱剤を使用する場合には、必ず医師の指示を受けてください。自己判断で解熱剤を使用することは大変危険です。
※高熱が出た際には、インフルエンザか別の風邪かを判断するために受診をおすすめします。医師の指示のもとに結果を保育園へお知らせ下さい。園内での流行を予防するためにも、ご協力をお願いいたします。
◈安静が一番。保温と保湿に心がけ、ゆっくり休ませる。
◈熱が上がった後は、厚着をさせない。汗をかいたら、こまめに着替える。
◈高い熱があるときは入浴せず、ホットタオルで体を拭く程度にする。
◈食事は無理強いせず、消化がよく、のどごしのよいものにする。
◈高熱により脱水症状になりやすいため、水分は少量ずつでもよいのでたっぷりとる。
◈処方された薬は、時間・回数・用量などを守ってきちんと飲む(使う)。
※インフルエンザウイルスは低温・低湿、つまり「乾燥」が大好きです。そのため、生活環境を整え、乾燥を予防することが重要です。適切な生活環境は、室温18〜20℃、湿度60〜70%くらいといわれています。また、定期的に換気をしましょう。
※うがい・手洗いはもちろんですが、十分な睡眠をとることも感染予防につながります。
保育から子育てを学ぶ
先月急な雪で、冬が来た!と思いきや、早いもので、もう年末ですね。子どもたちも、季節感を味わいながら、年越しの気持ちになっていますね。今年も長房西保育園では、沢山の思い出ができました。年長児さんくらいになると、大人になっても記憶が残るようになります。毎日の何気ない生活の積み重ねが、思いでとして一つのまとまりになって心を育みます。
これだけは言えると思うのですが、長房西保育園の子どもたちは、大きくなって、保育園でいつも叱られてばかりいた、というような思い出を持つことはけっしてありません。何かを成し遂げたこと、気持ちを取り乱した時に抱えてもらったこと、友達と興奮のうちに喜びを分かち合ったこと。これからの長い人生の大きな心の貯金を毎日コツコツしてきました。
この貯金は、お家でちゃんと利子をつけて増やしてあげることができます。子どもだけをほめるとか、反省させるとかいったことでは、心の貯金はすぐに底をついてしまいます。家族が一緒にいることのできる、ほんのひと時を大切に過ごすことが一番です。月並みなようですが、この瞬間に子どもは、家族に深く愛されている自分を感じることができ、この世界に自分の確固たる居場所を確保することができるでしょう。
年明けの笑顔の登園を願って。皆様どうか良い年をお迎えください。
(臨床心理士 青木)
食育 「UMAMI」は世界の共通語
甘い(甘み)、しょっぱい(塩味)、酸っぱい(酸味)、苦い(苦み)の4つの基本の味に加えて、日本人には第5の味覚としてうま味が加わります。うま味とはコンブやかつお節、煮干し、干しシイタケなどに代表される「だし」の味のことです。
「UMAMI」という言葉は、世界の共通語にもなっています。
コンブのグルタミン酸、かつお節のイノシン酸、干しシイタケのグアニル酸が代表的なうま味の成分です。イノシン酸は魚、肉などのたんぱく質に。グルタミン酸は野菜のトマトにも多く含まれていて、料理の味を高めています。
子どもにとっては、だしを取るのも楽しい料理体験なので、料理のおいしさが倍増する「うま味」の相乗効果をだし取りを通して体験してみてはいかがでしょうか。
(栄養士 佐藤)