急に冬らしい寒さになり、空気も乾燥しはじめました。八王子市のホームページ(小児感染症情報)においては、ここ数週間感染性胃腸炎が増加の傾向にあります。長房西保育園でも先週は急に胃腸炎のお子さんの欠席が多く見られましたが、今週は一段落しています。地域によってはインフルエンザも発生しているようですので、体調管理には十分ご注意ください。今週末には、お楽しみ会も控えていますので、体調の優れない日には無理をせず身体を休めるなど、当日全員が元気に参加できるといいですね。
もしも、お子さんが嘔吐・下痢をしたら・・・
嘔吐や下痢の症状は、熱の風邪よりも体力の消耗が激しく、回復にも時間がかかります。特に乳幼児は、脱水症状を起こしやすいので、症状のあるときは早めに医師の診察を受けてください。ノロウイルスやロタウイルスのように、非常に感染力の強いものの場合は集団であっという間に流行してしまいます。他にも、嘔吐や下痢の症状を起こすウイルスはありますが、特定することが難しいため『ウイルス性胃腸炎』や『おなかの風邪』という診断を受けることも多々あると思います。「感染力が弱いからうつらない」とは限らず、小さい子や、疲れやストレス、体調不良などで抵抗力が弱っている時には感染する可能性が十分に考えられます。園内の衛生に関しては、職員一同、十分に注意をしながら保育を行っていますが、感染拡大の予防のためには、保護者の皆様のご理解とご協力が必要になりますので、よろしくお願いいたします。また、自宅で症状が出たり、お休みの日に診断がついた場合にも、必ず園へお知らせください。
長房西保育園では、インフルエンザ・嘔吐下痢流行時、特に以下の事に注意しています。
①外遊び中は、部屋の窓を全開にし扇風機を回し各クラス換気を徹底しています。
②各クラスの加湿器で部屋の湿度を50%以上に保つようにして、午睡時は布団の間隔をできるだけ広くとり、室温湿度調整を念入りに行っています。
③ドアノブ・電気のスイッチ・おもちゃ、多数の手の触れる箇所の消毒をおこなっています。
④各クラスに嘔吐物処理キットが用意してあり、職員はそれぞれ迅速な対応ができるようマニュアル化してあります。
スキンケアの基本は、清潔と保湿
清潔と保湿が、健康な皮膚を作る基本です。日ごろから、子どもにも外出前後・手洗い後・入浴後・登園前などに保湿クリームを塗るなど、日常的なケアを心がけてみてください。
実際、体をかゆがっているお子さんが増えてきています。掻いている部分を見てみると、体中がザラザラしている、発疹が出ている、手の甲や頬の皮膚のシワやヒビ、赤みなどさまざまです。いずれも、放っておくと掻きむしって傷だらけになったり、ひび割れて出血するなど、子どもの不快やイライラが増したり、集中して遊べなくなったり、かゆみや痛みで眠れなくなってしまうこともあります。ひどい状態になる前に、肌の乾燥を予防できることがベストですが、症状に気づいた時点からでも遅くはありません。
すぐに十分なスキンケアをしてあげられるよう、毎日肌の状態を観察してみてください。
また、冬でも半袖や半ズボンで過ごすお子さんもいますが、冬に肌を出していると肌の状態が悪くなることがあります。乾燥肌が気になる場合は、長袖・長ズボンを着用することをおすすめします。
※市販のクリームやローションは、低刺激のものや、子ども用のものをおすすめします。
肌の弱いお子さんや、薬を舐めてしまう心配のある乳児は、受診をしてお医者さんと相談してみてください。
保育から子育てを学ぶ
雪の日は寒かったですね。私は不覚にも転んでしまい、濡れたまま体を冷やしたせいもあって、弱り目に祟り目。とうとう今は、診察の順番待ちをしているところです。 忙しい時、体調の悪い時、他者の気持ちを、ゆとりを持って聞くのは、とても難しいですね。特に、相手が強い感情を投げこんでくる心の支援の現場では、体力が必要です。 この園の先生方は、いつも元気そうにしておられますが、身体がしんどい時も本当はずいぶんあるのだと思います。いつも安定して笑顔で頑張りぬいてくださる様子に、頭が下がります。そして、子どもの指の小さいささくれにも、とても優しく対応してくれます。真心というものをもって、子どもに接しておられるのです。仕事や家庭のことで私たち親が傷ついているとき、子どもの心を親の代わりに受けとめてくれる存在の一人が、園の先生方であることは、間違いありません。
不思議なことに、この真心は、普段あまり大げさに感謝するほどのものでもないのですが、先生の仕事だから当たり前だ、などと使い捨てにしてよいものでもけっしてないことを、子どもたちは、ちゃんとわかっているのです。
行事のたびに、子どもと先生方の絆を確認できるのは、この積み重ねであろうと思います。
年末まで、あわただしい日が続きますが、どうか皆さま、お体大切にお過ごし下さい。
(臨床心理士 青木)
食育 今が旬!! ほうれん草
今が旬のほうれん草は、ビタミン類、鉄分など風邪と貧血に効果のある成分が多く含まれています。長房西保育園でも和え物やおひたし、汁物に使用しています。ご家庭でもほうれん草を食べることが多いのではないでしょうか。
ほうれん草のおいしいおひたしを作るには、意外にも葉先を使わないことなのです。味をよくするデンプンは、株元に多く、葉先にいくほど少なくなるためで、切った葉先はお吸い物やみそ汁に入れて食べるほうが良いと思います。ぜひご家庭でも試してみてください。買うときには葉が肉厚で、株元がしっかりしていて、太陽の光をたっぷり浴びたものを選んでみてください。
(栄養士 佐藤)
|