新しい環境にもすっかり慣れ、過ごしやすい気候の中で、子どもたちはたくさん体を動かしています。
日中しっかりと体を動かすことで、食欲が出る・よく眠れるなど、体力づくり以外にも子どもの成長発達に大きく影響します。汚れたり、汗をかいて洗濯物が増えることもあるかと思いますが、健康状態に注意しながら、たくさん戸外で遊べるといいですね。気温の高い日も増えてきます。毎日の室温調節・水分補給にも十分気を配っていきたいと思っています。
先日は朝のお忙しい時間帯に尿検査の御協力ありがとうございました。前回取れなかったお子さんは次回6月1日(水)の回収を予定しています。(対象は2歳児以上の検査となります)
歯科健診
先日、園歯科医の渡辺先生に歯科健診をしていただきました。全園児の健診が終了しましたので、虫歯の統計結果を報告させていただきますので参考にしてください。
今年度は前年度に比べると幼児クラスのむし歯の本数がかなり減っていて園医の渡辺先生からも「この園は虫歯が少ないね。」と言っていただきました。4歳児から虫歯のあるお子さんが目立ち始めています。クラスごとの虫歯の数の合計は、5歳児がダントツです。3歳頃になると、飴やガムなど食べられるおやつの種類も豊富になり、ジュースなど甘い飲み物を飲むようになる時期ではないでしょうか。スポーツ飲料はこれからの季節体に良いのでは?と思ってしまいがちです。嘔吐や下痢で受診時に勧められることもあるかと思いますが、水代わりに飲ませ続けると電解質が多くなりかえって喉が渇いてしまいます。また糖分が多く含まれていてむし歯の原因になりやすいのです。寝る前に飲んだり夜中に起きた時に飲ませていると口の中に残存する時間が長くなりむし歯になる危険性は極端に高くなります。今回の結果をもとに、ご家庭でも是非、お子さんと一緒に虫歯予防の話をしたり、歯磨きをしみてください。乳歯は大人の歯より神経の発達が未熟なためむし歯になっていても痛みを感じにくいのです。また虫歯があると、痛みで食事がうまく噛めないなど生活にも影響を及ぼしますので、治療が必要な方は早期治療をお勧めします。
保育から子育てを学ぶ
保育園の生活は、室内も一日に何度も場面が変わります。その切り替えをいかにスムーズに行うかが、子どもたちにとっても充実感が違ってきます。
長房西保育園では、一斉に声をかけて、子どもをどんどんと追い立てるやり方を良しとはしていません。どの子どもも生活の主な流れを知り、主体的にそれぞれが参加しながら、全体として、まとまり感が出てくるような、そんな環境作りにチャレンジしています。
ただ、これが実に難しい。子どもの個性やニーズの多様さは、家庭とは比べものになりません。その上子どもは日々成長しており、今日成功しても明日はどうなるかわからない。
結局自分の思い通りに動かそう、という発想だと、子どもが自分で考えることを止めてしまうので、いちいち号令を掛けないと動かなくなってしまいます。子どもとの気の遠くなりそうな対話を何度も繰り返して、あるとふっと子どもが無意識に応えてくれるときがあるように思います。
先日、食事後の切り替え場面で、周りの友だちにちょっかいを出してトラブルが起きがちだったお子さんが、自分で取り組みたい工作のコーナーをもらって、じっくり取り組んでいました。その楽しさが共有できる友だちもできていて、本当に満足した様子でした。きっと先生と子どもたちの毎日の試行錯誤と創意工夫が、結実した一瞬だったのだと思います。
(臨床心理士 青木)
食育 「音」と「味わい」
みなさんも食事をしている時にパリパリ、ボリボリ、サクサク、カリカリなど耳の鼓膜で音を感じた事があると思いますが、この音は味わいにとても影響を与えています。咀しゃくというと、固いものをかむということを連想してしまいがちですが、そうではありません。毎日の食生活を通して、かむことを習慣化することがとても大切です。野菜嫌いの子どもが多いといわれている昨今ですが、軟らかいものを食べ慣れた子どもは、よくかんでからでないと飲み込めない野菜などが苦手なようです。その為、かまなくなり歯やあご、その周辺の筋肉の発達が阻害されてしまいます。
子どもにかむことを習慣化させる為には、食事の内容とともに、かむことに集中できる食環境づくりが大切です。日々の家庭での食事の中やたくさんのお友達と食べる園での食事の中で、よくかんで食べることとともに、食べたときの音を感じとれる感性を育てる心がけを大事にしていきたいですね。
(栄養士 佐藤)
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