だいぶ暖かくなってきて新入園のお子さんの顔が涙顔から笑顔に変わってくる時間が増えてきました。
保育園生活にも慣れてきたと同時に疲れも出てくる頃です。ご家庭でもゆっくり過ごすことができますようご協力をお願いいたします。近隣の学校ではまだインフルエンザの発生もみられています。連休に入りますが、十分な休息の後の登園ができるといいですね。今年度も子どもたちが元気に過ごせますよう、いろいろな情報をお知らせできたらと思っています。どうぞよろしくお願いいたします。
湿潤療法とは?
園では、傷の処置方法については、園医である金井先生のご指導のもと「湿潤療法」を導入しています。
今回は湿潤療法について説明させていただきます。
湿潤療法は、「ラップ療法」とも言われます。
身体が本来持っている「自然治癒力」を最大限に活かした治療法です。
傷を治すには、何よりも「傷を乾かさないこと」が大切です。
傷が乾燥すると、一見治ったかのように見えてしまいますが、実際に傷を乾かすことは治りを遅らせるばかりでなく、きれいな治り方をしなくなります。
園でケガをした場合の処置の方法
・流水でしっかり洗い流す。砂が入っているときは、滅菌ガーゼで除去し、異物がないことを確認する。
・滅菌ガーゼで止血する。
・浸出液がある場合には、そのまま絆創膏で隙間が生じないよう密閉する。(保湿効果があります。)
・浸出液がなく、乾いてしまいそうな傷の場合には、ワセリンを塗って絆創膏又は滅菌パッド+防水フィルムで密閉する。(市販のキズパワーパッドと同様の原理と効果があります。)
・一日最低一回は傷口をオープンにして傷の確認と洗浄をする。(毎日同様の処置を繰り返す。)
以上が園でケガをした時の処置方法です。
しかし傷が深かったり、出血が止まらなかったりする場合は、受診する場合もあります。
お子さんがケガをしないように常に心がけておりますが、万が一、園で傷ができてしまった時には大変お手数ですが、帰宅後保護者の皆様のご協力をお願いいたします。
・入浴時、テープをはがして流水で良く洗ってください。石鹸をつけても大丈夫です
・もしワセリンがありましたら塗っていただき、乾かさないよう絆創膏等で密閉してください
・翌日園で傷を洗浄し、ワセリンと絆創膏等で処置させていただきます。
数日続けているうちに治ってきます。
乾かしてもかさぶたのできてしまった傷よりもずっときれいに治ります。少しでもお子さんの傷をきれに痕が残らないようにと心がけていきたいと思っています。
保育から子育てを学ぶ
新年度が始まりました。この一年、どうぞよろしくお願いします。
入園の頃満開だった桜もあっという間に散ってしまいましたが、それは園庭がもっともっと賑やかになるスタートでもありますね。
朝、子どもを預けるとお迎えに行くまでの様子をリアルに知ることはなかなかできないので、4月は、保護者の皆さんも不安になることも多いのではないでしょうか。4月の泣きは、先生に叱られることはほとんど無くて、子ども同士のトラブルや、疲れて気持ちが不安定になってしまうことなどが主な原因です。乳児クラスは、本当におんぶに抱っこと、先生方は体力勝負で子どもをあやしてくれる時期です。
一方で、集団ならではの素敵な体験もできています。例えば、4月の桜が咲いている頃に、既に2歳児さんは、テラスで、ゆっくりとランチを楽しんでいました。先生たちの手際の良いセッティングと、一人一人のテンポに合わせた援助で、あの大きな桜を眺めながら、実に味わいある時間を過ごしていました。
長房西保育園の豊かな育ちの資源を存分に生かして、子どもの過ごす毎日を、変化と発見に満ちたものにしたいですね。
(臨床心理士 青木)
食育 食材の大きさについて
保育園の給食は、旬の食材をたくさん使用し食材の味を子どもたちに楽しんでもらえるように薄味で作っています。また、食材を大きく切り、子どもたちに噛む力をつけられるよう食事提供をしています。なぜ、子どもたちに大きく切った食材を提供しているかというと、噛むことは、子どもたちの成長・発達に必要な栄養を効率よく吸収する、とても大切な役割があり脳の発達にも役立つと言われているからです。現代の食事は、口あたりがよくやわらかい食べ物が多く、噛まない食事ばかりしていると顎の成長と歯並びに影響してきます。なので、しっかりとした顎を作るために、保育園では食材を大きく切ることで、自然に子どもの噛む回数を増やすように工夫しています。ご家庭でも食事内容を見直し顎の成長を促すよう工夫してみてはいかがでしょうか。
(栄養士 佐藤)
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