感染性胃腸炎の流行が八王子市では流行していましたが、園では大きな流行はみられずにすみました。寒さも本番になり、季節性のインフルエンザが流行してきます。今年は流行の開始が昨年よりもかなり遅くなっていますが近隣の学校では学級閉鎖もでてきています。ひき続き手洗い・うがいの実施と十分な休養には注意して行きましょう。園でも室温・湿度・換気等十分注意し清掃時の消毒にも力をいれて行きたいと思っています。園での集団生活を健康で楽しい一年にしていきたいと思っています。今年も保護者の皆さまのご協力をお願いいたします。
インフルエンザのうつり方
●インフルエンザにかかっている人のくしゃみや咳のしぶき、鼻水に含まれているウイルスを直接吸い込んで感染する。
●床などに落ちたしぶきの中のウイルスが、ほこりと一緒に舞い上がって空気中に漂っているものを吸い込んで感染する。
風邪とインフルエンザの違い
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風邪
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インフルエンザ
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発症
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徐々に症状がでる
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急激に症状が出る
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初期症状
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くしゃみ・鼻水・のどの違和感など
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発熱・寒気・頭痛など
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主な症状
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37℃〜38℃の発熱・鼻水・鼻づまり・のどの痛みなど
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38℃以上の高熱・筋肉痛や関節痛などの全身症状・咳・鼻水・痰など
(風邪よりも、症状が強く出ることが多い)
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潜伏期間
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2〜3日
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1〜2日
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治療法
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それぞれの症状を軽くするための薬や、安静にするなどの対症療法
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まずは安静が第一。医師の指示のもと、早めに内服治療をすることで症状が軽くすむこともある。
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インフルエンザの診断については、のどや鼻の拭い液からウイルスを確認しますが、熱の出はじめから半日以上経過しないと正しく判定できないことが多く、注意が必要です。
○インフルエンザの出席停止期間 ・・・学校保健安全法施行規則(H24.4月改正)より
発症した後5日を経過し、かつ、解熱後2日(乳児・幼児にあっては3日)を経過するまで
【乳幼児(保育園・幼稚園など)の出席停止日数の数え方】
☆発症とは、発熱の症状が出た時になります。
☆解熱(げねつ)とは、熱が平熱に下がった状態です。
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登園の基準はありますが、まずはこの時期は特に、発熱があったら受診することをお勧めします。
その結果で医師の指示にしたがって登園してください。
※予防接種を受けられている場合、あまり高い熱が出ない事もあります
保育から子育てを学ぶ
卒園シーズンですが、大人社会も異動の季節ですね。転勤などで、引っ越しとなるご家庭もあるかもしれません。子どもにとって暮らしの環境が変わることは、大人の私たち以上に、ストレスになります。
永続性(パーマネンシー)という言葉がありますが、これは、子どもたちの権利として、私たち大人が配慮しなければいけないことの一つです。自分がどこからきて、どこにいて、そしてどこにいかんとするかが明確なときに、私たちは、心が安定して、しっかりした自分を作り上げていく核ができます。大人でも、急な家庭の事情や病や災害などによって、こういう見通しが持てなくなったとき、心の中は混乱します。
子どもの場合、家族の引っ越しも、突然の体験の一つになります。3歳以上の子どもは、明日とか4月になったらとか、近い将来について見通しを持つ力が育ってきますから、もしかすると、聞き分けよくしてくれるかもしれません。あるいは自分を奮い立たせて、元気で、いつもより良い子に見えるときもあります。でもこれは、子どもが緊急事態モードで、新しい環境に必死に適応しようとする一般的な姿です。見かけの元気の背景を大人が読み取り、どう接することが子どもに一番良いことなのか、子どもの育ちを見守る園の職員に相談してみてください。きっと何かのヒントが得られるはずです。
(臨床心理士 青木)
食育 病は外、健康は内
先日、東京でも雪が降り、寒さも増してますが、1月20日ごろの大寒が過ぎると、いよいよ春到来です。冬から春への季節の変わり目が立春ですが、その前日のことを、季節の節を分けるといった意味で「節分」と呼んでいます。
保育園でも、2月3日の節分の日に豆をまき、イワシの頭をヒイラギに刺して間口に置き、邪気や災難を払い清めます。この時期は、季節の変わり目で不順な天候が続くため、病気になりやすく「体の中から邪気を追い払う」といった願いも込められています。
豆まきには大豆を用いますが、大豆は「畑の肉」といわれ、タンパク質やビタミンが多く、貧血予防の鉄、食物繊維やカルシウムも含まれています。節分に限らず大豆や大豆製品を毎日食べるなど、普段からの健康な体作りをしていきましょう。
(栄養士 佐藤)
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