テレビ番組やニュース・新聞などで、「インフルエンザ」の話題を耳にする機会が増え、心配されている方も多いと思いますが、今のところ園での流行はありません。その一方で、「胃腸炎」が流行しています。掲示でもお知らせしていますが、八王子市内でも胃腸炎は更に増加しています。熱がなくても下痢や嘔吐をすることがありますので十分注意してひどい時には受診をおすすめします。年末年始で楽しい事がたくさんありますが、生活リズムを大切にして十分な休息をとり、新年は元気に登園できるといいですね。保護者の皆さまには今年もお子さんの感染症予防等ご理解・ご協力いただきありがとうございました。良いお年をお迎えください。
下痢をしている時の食事どうしてますか?
下痢とは?ウイルス性胃腸炎や細菌性胃腸炎などの時に見られる症状で、食べた物が腸で十分吸収されずに出てしまう状態をいいます。
下痢のときの食べ物
下痢を治すには、薬だけではなく家庭での水分補給と食事療法が大切になります。下痢をしているお子さんの食事のメニューを見てみると、普段通りの食事(お肉類や揚げ物、油分の多いものなど)をしているお子さんをみかけます。保護者の皆さんが下痢をしている時や体調不良の時、何を食べたり飲んだりしていますか?子どもは、もともと消化機能が未熟ですので、大人以上に食事の配慮が必要になります。食欲がなければ無理に食べさせる必要はありませんが、欲しがるようなら「消化のよいものをいつもより少なめに」がポイントです。では、何を食べさせたらよいのでしょうか?食事の目安は、便の状態と相談です。
水のような便のとき:
水分を中心に。(白湯・麦茶・小児用イオン飲料など、ぬるめの温度のもの)
野菜スープ・味噌汁・重湯・りんごのすりおろしなど。
ドロドロの便のとき:
豆腐・パン粥・バナナの裏ごし・にんじんやかぼちゃの煮つぶしなど。
軟らかい便のとき:
お粥・雑炊・煮込みうどん・白身魚の煮つけ・卵・鶏のささみ・野菜の煮つけなど。
何を食べるかは、便の状態をみて決めましょう。と言われています。
●便が水のような時は水分を中心に
●便がドロドロならドロドロの食事を
●便が柔らかい程度なら柔らかめの食事を
<避けたい食べ物・飲み物>
※柑橘類の果汁・炭酸飲料や・冷たい飲み物・乳製品・繊維の多いもの
(海草・きのこ・ごぼう・たけのこ・セロリ・豆類・芋類など)
※脂肪の多い物・牛乳・肉・バター・脂身の多い魚・揚げ物
※糖分の多い物・ケーキ・お菓子・アイス・カステラ・ヨーグルト・プリン・
ジュース・果物・大人用のイオン飲料
※症状が改善しても、胃腸の働きはとても疲れた状態です。急に普通の食事に戻してしまうと再びぶり返す可能性もありますので、様子を見ながら少しずつ食事を戻してみてください。
保育から子育てを学ぶ
この一年も、あっという間に過ぎていきますね。ここ数年続いている、シカゴ心理職専門大学院の博士課程の院生さんの訪問が先日ありました。子どもなんだから、言葉が通じなくても平気で当たり前。そんな風に簡単に言ってみますが、それでも、なぜあんなに楽しく、またほんの一時一緒に過ごしただけで、お互いの関係が深まったと感じられるのか。
毎年の交流を見ていて、こちらも深く考えさせられます。言葉を離れたところでコミュニケーションをとる体験は、1歳くらいまでなら、私たちも自然にできます。子どもの行動から、彼らの気持ちの多くを私たちが『察して』、関わりが成り立ち、それが楽しさと愛おしさの記憶になっています。
その後、子どもの方がどんどん言葉を操れるようになり、いつしか、『ちゃんと言ってくれたらわかったのに』と、子どもが気持ちを表現しないと、その気持ちは『無かったこと』になっていきます。子どもの方は、言葉が未熟な分、無かったことにされがちな自分の心はそのままに、自分に大切な大人の気持ちを察しようとして、大人の世界に振り回されていることも多いのでしょう。
シカゴの皆さんと子どもたちは、短い時間なのに密度の濃い『察し合う』経験を共にしました。 英語文化の人にとっては、察するという体験の発見は、日本人よりはるかに新鮮だったようですが、私たちにとってもまた、このような新鮮な子ども理解に通じていきました。
来年も皆さんとご一緒に、子ども理解を続けていきたいと思います。どうか良いお年をお迎えくだい。
(臨床心理士 青木)
食育 今が旬!! ほうれん草
今が旬のほうれん草は、ビタミン類、鉄分など風邪と貧血に効果のある成分が多く含まれています。保育園でも和え物やおひたし、汁物に使用しています。ご家庭でも、おひたしにして食べる事が多いのではないでしょうか?おいしいおひたしを作るには以外にも葉先を使わないことなんです。味をよくするデンプンは、株元に多く、葉先にいくほど少なくなるためで、切った葉先はお吸い物やみそ汁に入れて食べるのも良いと思います。ぜひご家庭でも試してみてください。スーパーなどで買うときは葉が肉厚で、株元がしっかりしていて、太陽の光をたっぷり浴びたものを選んでみてください。
(栄養士 佐藤)
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