急に冬らしい空気になってきました。寒くて乾燥する冬は、ウイルスが元気に活動する季節です。冬の感染症は、呼吸器に症状が出やすいものが多いのが特徴です。さらに、冬先から春先には、ロタウイルスやノロウイルスによる感染性胃腸炎も流行しますので、体調管理には十分注意をして、冬を元気に乗り越えられると良いですね。
ウイルス性胃腸炎(嘔吐下痢症)にご注意ください!
ロタウイルスやノロウイルス、アデノウイルスなどによるうつる病気です。突然吐き始め、水のような下痢(レモン色〜白色)が出ます。熱が出ることもあります。発熱や嘔吐は1〜2日で治まることが多いですが、下痢は1週間前後続くこともあります。
検査をしても、すぐに結果がわからないため「お腹のカゼ」や「ウイルス性のもの」と診断されることが多いかもしれません。しかし、感染力が強いため、集団生活においてはあっという間に流行してしまう恐れがあります。もちろん大人にもうつるので、保護者の皆さんや職員にも感染する可能性があります。現在八王子市でも週ごとに増加傾向にあります。
現在園での発症はありませんが手洗い・うがいの徹底、清掃時の消毒、嘔吐時の職員の迅速な対応等こころがけていきたいと思っています。園内での流行を予防するためにも体調不良の時には早めの受診をお願いします。また、原則として、症状が回復して通常の食事が摂れるようになってからの登園をお願いしていますので、ご理解とご協力をお願いいたします。
マイコプラズマ肺炎に要注意
今年は全国的に増加傾向にあります。症状としては風邪に似た症状が現れた後、しつこい咳が続くのが特徴です。病院受診をして聴診上悪い音がしないのが落とし穴になり時間が経つと肺炎特有の音がします。
普通の風邪の場合長くても4日くらいすると症状が治まってくるものですが、それを超えて熱やひどい咳が続く場合は注意が必要です。
肺炎としての症状は軽く自然に治る事もありますが、中耳炎、副鼻腔炎、気管支炎等を合併する事があります。潜伏期間が14日〜21日と長く咳により感染が広がる為早めの受診をこころがけましょう。またどんな病気でもそうですが、免疫力が落ちている時にかかりやすいので、十分な栄養・休息をこころがけましょう。手洗い・うがいをしっかりと!
RSウイルス感染症とは?
RSウイルス感染症に罹ると、激しい咳が続きゼイゼイし呼吸が苦しくなります。幼児になるとそれほど重症化しませんが、新生児・乳児・基礎疾患を持つお子さんでは重症化しやすいのが特徴です。
気管支炎や肺炎を引き起こし命にかかわる事もあります。一度の感染では免疫は出来ず、何度も感染します。特効薬はないため対症療法が基本になります。重症の場合は酸素吸入や輸液などを行う場合があります。
呼吸状態の悪いサインとは?
・ひどく咳こんで唇や顔の色が悪い
・息をすると胸の上の方がペコペコへこむ
・肩を大きく上下させて呼吸している
・呼吸が荒く、顔や手足に冷感がある
・呼吸が早く息をするとき鼻が膨らむ
こんな症状の時は早めの受診をお勧めします。
保育から子育てを学ぶ
今年の「お楽しみ会」いかがでしたか?きっと皆様が、様々な良き思い出に恵まれた一時だったのではないでしょうか。この行事を迎えるまでの過程は、訓練とか練習とかそういった体験とは別物。「お楽しみ」の中にこそ、学びの種が詰まっていると、長房西保育園の先生方は、考えています。
確かに、劇遊びをあくまで「遊び」として作り上げ、「お楽しみ会」を皆で楽しむ、というプログラムは、子どもにも、保育者にも多くの課題が詰まっています。「遊び」ですから、楽しさと自由が大切です。でも勝手にやっていたら、子どもたちの思いは結実することなく、物語は消えてしまうでしょう。楽しみと発見とそして演じられる喜びを毎日いかに積み上げるか。こうしてみると、劇を教え込む方が、数倍易しい課題だと思われてなりません。何気なく劇の輪郭を維持しながら、子どもたちの心をつなぎ合わせ、膨らませていく先生方の力量には、本当に感激します。
さらに、そうやってしっかり遊びに入り込んだ後は、子どもたちもやっぱり疲れて、自分をコントロールする力が一時弱まります。例えば直後にボール遊びをすると、はじけすぎてちょっと混乱します。不思議ですが、そこをしばらく自由にさせていくと、情緒が整ってきて、ちゃんと仲間とやりとりして楽しく遊べるようになるのです。劇遊び後の心の整え方も「遊び」として用意されている。遊ぶ力のある園ならではの、「お楽しみ会」だな、と私は思っています。
(臨床心理士 青木)
食育「11月(いい)24日(にほんしょく)」
2013年12月に「和食」がユネスコの無形文化遺産に登録されました。
日本は海・山・里と豊かな自然に恵まれ、多様で新鮮な旬の食材と、うまみに富んだ発酵食品、米飯を中心とした栄養バランスに優れた食事構成をもつ「和食」の文化があります。
日本の秋は「実り」の季節であり、「自然」に感謝し、五穀豊穣を祈る祭りなどの行事が、全国各地で盛んに行われる季節でもあります。 日本の食文化にとって大変重要な時期である秋の日に、毎年、一人ひとりが「和食」文化について認識を深め、和食文化の大切さを再認識するきっかけの日となっていくよう願いをこめて、11月24日をいい日本食「和食」の日に制定したそうです。保育園でも、日本の伝統的な食文化を守り、子どもたちに受け継いでいきたいと思います。
(栄養士 佐藤)
|