毎日気温が高く、大人が滅入ってしまうほどの日々ですが、子どもたちは元気にプールや水遊びを満喫しています。そこで見落としがちになってしまうのが子どもの体力と疲れです。子どもはいつも元気そうに見えますが、実は体力の消耗がとても激しく、意外と疲れが溜まっているものです。疲れたままの体では、病気にもかかりやすくなってしまいますので、お休みの日も生活リズム(特に昼寝や睡眠時間の確保)を崩さないよう配慮してあげてください。
特に、夏のレジャーはお子さんの健康状態に合わせて、無理のないプランを立ててあげてください。旅行や外出から帰った後は、一日おうちでゆっくりと十分な休息をとってから登園できるくらいのゆとりがあると、普段の生
活に戻りやすいかと思います。怪我や病気に気をつけて楽しい夏をお過ごしください。
とびひ(伝染性膿か疹)
原因
擦り傷や、虫さされ、あせも、湿疹などに化膿菌(黄色ブドウ球菌等)が感染したり、健康な皮膚に人から感染してジクジクしてかゆみの強い水疱が次々とできる病気です。水泡の膜は薄いので、かゆくてひっかくと、すぐに破れて水泡の中の菌が飛び散ってあっという間に広がります。感染力も強く初夏から夏にかけて流行します。
治療
水泡に気がついたら増えないように早めに受診します。抗菌薬入りの塗り薬を塗るだけではとびひの広がりを防ぐことは難しいため抗菌薬の内服も処方されることが多くあります。とびひそのものの治療は「患部を覆わずドライにしたほうがいい」という考え方がありますが、とびひの広がりや周囲への感染を防ぐためにも、「患部は清潔にしたあと、薬をぬってガーゼで覆っておくほうがいいといわれています。また汗や肌の汚れをそのままにしておくと、黄色ブドウ球菌は繁殖しやすいためシャワー等で清潔にすることが大切です。感染力が強いのでタオルは別にしたほうがよいでしょう。つめは短くきっておきましょう。
登園
医師の指示に従ってください。また登園可の場合ジクジクして軟膏を塗布している場合には必ず患部を覆って登園してください。
イオン飲料は体にいい?
暑いとつい清涼飲料水を求めてしまいがちですが、甘いジュースには糖分が多く含まれていることは、皆さんご存知のことと思います。ジュースで水分補給をしてしまうと、余計にのどが渇いたり、食事がすすまない等の影響が出ます。では、スポーツドリンク等のイオン飲料はどうでしょうか。イオン飲料なら、子どもの体にも良いと気軽に与えていることはありませんか?イオン飲料は、もともと下痢や発熱の際に失われた水分や電解質を補給する目的で作られたものです。普通の食事をしている乳幼児にイオン飲料を与えると、かえって電解質が多くなってしまいます。また口あたりの良い甘さが癖になり、絶えずイオン飲料を飲んでいなければならない状態に陥ってしまうこともあります。糖分も多いため虫歯や肥満の原因にもなります。よほど激しい運動の後でない限り普段の水分補給は、お茶や麦茶で十分だと言われています。夏場の水分補給にはイオン飲料を上手に取り入れていきましょう。
保育から子育てを学ぶ
梅雨も明け、毎日猛暑が続いて、子どもたちも、疲れがたまっている様子です。でも、夏の保育は、どことなくのんびりとした雰囲気が漂い、ゆとりがあると感じます。
家族で休暇を楽しむ方もおられるでしょう。逆に忙しくて長い旅行はちょっと無理、というご家庭も多いかもしれません。
そんな時には、保育参加をしてみてはどうですか。お父さん、お母さんそれぞれ別の日にいらしていただくのも良いかなと思います。4月がスタートしてから、子どもの成長もめざましく、またクラスも園もようやくこの一年のカラーが見えてきました。担任がひょっとするといない日もあるかもしれませんが、いろいろな子どもたちと出会い、またいろいろな職員と話をしてみてください。
自分のお子さんのことを本当によく知る人々が、こんなに沢山いるんだということが、きっと実感できると思います。どのお子さんのことも、みんな生き生きしたエピソードを話してくれることでしょう。それを子どものいるところで共有できる機会は、本当に貴重です。
これは、職員たちが良質な保育を提供している証拠でもありますが、何よりも、どの子どもたちも、この保育園で生き生きと過ごし、不思議に思ったり、興味を持ったり、びっくりしたり、怒ったり、うれしかったり、と実に多彩で強烈な感情体験を積み上げている証でもあるでしょう。だから、自分の居場所がちゃんとあると、確信できるのでしょう。そしてどの子であっても、お休みすると、必ず寂しく思う誰かがいます。子どもが大切にされているって、こういうことなんだな、と感じます。そんな園で、この夏も、毎日ドラマが繰り広げられています!
(臨床心理士 青木)
食育−流しそうめん−
7月のこだわりメニューでは、七夕にちなんで4・5歳の園児が流しそうめんをしました。人参を星型に抜いて流れ星にみたてたり、きゅうりの短冊を流して、みんなで楽しみました。
流しそうめんがスタートすると子どもたちから歓声があがり、お椀と箸を持ってそうめんが流れてくる竹の天の川に一斉に箸が伸びていました。最初の方は中々、下まで流れ着かず下の方の子から「そうめんもっと流して」と流す先生に声をかけていたりしてましたが、みんな和気あいあいと楽しみながら食べていました。子どもたちも暑くて、食欲が低下していると思いきやすごい食欲で、普段、給食を食べる量よりも沢山食べ、食べ終わる頃には、みんなおなかがまんまるでした。みんな満腹で気持ちよくお昼寝もできたと思います。
流しそうめんは楽しみながらも、みんな真剣な表情で星のにんじんや短冊のきゅうりを上手に箸を使いながらとっていて、楽しみながら箸を使う、とてもいい機会になりました。
(栄養士 佐藤)
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