新しい生活が始まり2カ月が過ぎようとしています。新しい環境にも慣れて過ごしやすい気候の中で子どもたちはたくさん体を動かしています。たくさん体を動かすことで、食欲がでたり、しっかり睡眠が取れたりと成長発達にも大きく影響してきます。汚れたり汗をかいたり洗濯も大変になることが多くなるかと思いますが健康状態に十分注意しながらたくさん遊べるといいですね。先日は朝のお忙しい時間帯にぎょう虫検査、尿検査の御協力ありがとうございました。
歯科健診
先日、園歯科医の渡辺先生に歯科健診をしていただきました。全園児の健診が終了しましたので、虫歯の統計結果を報告させていただきますので参考にしてください。
4歳児クラスから虫歯のあるお子さんが目立ち始めています。クラスごとの虫歯の数の合計でも、4歳児が多くなっていますが、例年と比較すると、虫歯の数はかなり減っています。3歳頃になると、飴やガムなど食べられるおやつの種類も豊富になり、ジュースなど甘い飲み物を飲むようになる時期ではないでしょうか。スポーツ飲料水はこれからの季節、体に良いのでは?と思ってしまいがちです。嘔吐や下痢で受診時に勧められることもあるかとおもいますが、水代わりに飲ませ続けると電解質が多くなりかえって喉が渇いてしまいます。寝る前に飲んだり夜中に起きた時に飲ませていると口の中に糖分が残存する時間が長くなり虫歯になる危険性は極端に高くなります。食後に必ず歯磨きをする習慣をつけてください。ご家庭でも是非、お子さんと一緒に虫歯予防の話をしたり、歯磨きをしてみてください。乳歯は大人の歯より神経の発達が未熟なためむし歯になっていても痛みを感じにくいのです。また虫歯があると、痛みや食事が上手く噛めないなど生活にも影響を及ぼしますので、治療が必要な方は早期治療をお願いいたします。
保育から子育てを学ぶ−睡眠−
朝の元気の良い子どもたちの活動も、お昼寝でほっと一息です。目覚めてから、ゆっくりと着替えて、おやつをいただくときは、先ほどの昼食時の騒々しさとは一変します。
一人ひとり落ち着いて、充電していく感じがあり、ちょっとした会話の中身も何というか、ほのぼのした感じが増しています。目覚めが気持ちよく体験できているのでしょう。身体のこともそうですが、情緒的な消耗もこうやって子どもたちなりに整えながら、暮らしの流れにうまく適応しているのだとわかります。
一方で、昼寝からなかなか戻れずに、苦労するお子さんもいます。周囲が騒々しくなっても、身体をぎゅっと丸めて、まぶたを固く閉じ、まるで夜の深い眠りの最中に起こされているかのようになるのです。昼寝を長く取りすぎることは、夜の睡眠に影響がありますから、適切な時期に起きられるように、保育者も工夫して働きかけています。
ともあれ、子どもを起こす大人側の苦労というよりも、気持ちよく切り替えができないお子さんの苦労の方が心配です。普段と違って寝起きが悪いなというお子さんは、体調を気にかけてあげたいです。またそういう日が続いているなというときは、ご家庭と相談してリズムを見直し、より良い形に整えていく必要があるかもしれません。食と睡眠、子どもたちの暮らしの基本的な部分を、園と家庭でうまく連携して、守っていきたいですね。今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。
(臨床心理士 青木)
食育−醤油は日本を代表する調味料−
今、世界中で日本食ブームになっています。日本食は味はもちろんの事、盛り付けや味付けにいたるまでとても繊細な料理です。日本人のお・も・て・な・しの心が異国の方の心に響いたということが、とても嬉しいなと思いました。
醤油はいまや万能のソースとして、日本食だけではなく世界のあらゆる料理に使われています。醤油のルーツは鎌倉時代に紀州(和歌山県)の僧侶の覚心が金山寺味噌の製造中の水分をくみあげたものといわれていて、その醤油が各地に広まり、地域ごとに味の変化が生まれ、その土地の醸造元が出来上がりました。各地域の麹の違いで醤油の甘味、辛味の味に差があります。
旅行やどこかにおでかけした時に醸造所があれば、ぜひ寄ってみて味の文化に接するのも面白いと思います。日本には他にも味噌や酢など色々な調味料があるので、これからも受け継がれてきた味を守っていき、これからの子どもたちに伝えていきたいです。
(栄養士 佐藤)
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