朝夕冷え込みが厳しくなってきました。暦の上ではもう冬です。
近隣でも嘔吐、下痢の症状の出ているお子さんの情報が聞かれはじめました。これからさらに冷え込むので、今まで以上に体調を崩しやすくなる時期です。
感染予防は、うがい、手洗いをすると共に、睡眠、食事をしっかりとり、ご家族みなさんで予防していくことが大切です。
子どもの下痢で最も多いのは、感染症によるものだと言われています。流行性嘔吐下痢症や感染性胃腸炎などと言われていますが、病院を受診すると先生は「ウイルス性のおなかの風邪」と説明されることが多いと思います。ウイルスによる感染性胃腸炎は「感染性=うつる」病気です。
「下痢をしているだけで、熱はなく元気です。」や「昨晩、嘔吐したけれど、今朝は吐いてません。」という声も聞かれることがありますが、実は、下痢便や嘔吐物の中にウイルスが含まれていることが多いので、他のお子さんや大人にもあっという間に感染は広まります。特に子どもの場合は嘔吐、下痢の症状が悪化すると脱水症状を引き起こすこともあるため、甘く考えてはいけない症状です。
症状がおさまっても感染力は持続する病気もありますので、下痢、嘔吐の症状がある場合には必ず受診して下さい。また登園する時は症状がおさまってから、必ずお医者さんの許可をもらって下さい。
ウイルスによる感染性胃腸炎
原 因:
ロタウイルス、ノロウイルス、アデノウイルスによる経口・飛沫感染
潜伏期間:
1〜3日
予 防:
うがい・手洗い
排泄物、嘔吐物に触れない
症 状:
激しい嘔吐の症状が突然現れ、下痢がそれに続き、発熱することもある。
ロタウイルスに感染すると、便が白っぽくなることもある。
子どもの肌が荒れやすいワケ
子どもは、肌のバリア機能が未発達なので、乾燥すると、そのバリア機能がどんどん失われるため、荒れていくのです。肌を保護するバリアがない状態なので、乾燥肌が進むと、あかぎれや発しんなど、さまざまな皮膚トラブルが出やすくなります。
清潔と保湿が、健康な皮膚を作りますが、冬に肌を出していると、肌の状態が悪くなりがちです。外あそびや手洗いのあと保湿クリームを塗るなど、日常的なケアを心がけましょう。
あかぎれになったら…
皮膚が極度に乾燥し、潤いがなくなることで外からの刺激を受けやすくなり、割れて炎症を起こしたものがあかぎれです。基本的なケアは、ワセリンなど油分が入った保湿剤を塗り、血行をよくすることです。ただ、切れた部分から細菌感染を起こして、じくじくしてしまうことがありますので、その場合は、皮膚科を受診しましょう。抗生物質やステロイド剤で治療することもあります。
保育から子育てを磨く
登園時、「さあて、今日は何をしようかな」。2歳児さんでも、目を輝かせて何か楽しいことを想像して
いる様子で、こんな風につぶやいているのを耳にします。子どもが自分で生活の中から、育つ力がついてくると、自然とこんなことを考えるのです。
園での楽しかった記憶が、帰宅後の“あたたかな”“ほっとできる”体験が支えとなって、子どもの心の中でうまく蓄積されていくと、子どもは、次の日の楽しみについて、せっせと語り始めることでしょう。でも朝のせわしなさに、気持ちを大きく崩してしまうようなことがあると、そこが一変します。自分の心の中に、遊ぶイメージや想像を膨らませるスペースがなくなってしまうのです。そうすると、「創る」より「壊す」テーマがその子どもの心を覆ってしまい、自分でも思っても見なかった「台無し」の結果を招き、さらにへこんでしまう、という事態に陥ります。
今年もいくつかの大きな行事を経験してきましたが、どのクラスでも、毎日の楽しみと発見の体験が子どもの心に蓄積され、子ども自身の芯になるように、「遊び」を基地にしながら積み上げてきたものをご覧いただいたと思います。普段の様子を見てほしい、という園からのメッセージは、そんな子どもの過ごしてきた毎日を大人の方が「想像しながら」子育ての振り返りをする学びの機会でもある、という思いが込められています。
(臨床心理士 青木)
食育−醤油は日本を代表する調味料−
今、世界中で日本食ブームになっています。日本食は、味はもちろんの事、盛り付けや味付けにいたるまでとても繊細な料理です。日本人のお・も・て・な・しの心が異国の方の心に響いたということが、とても嬉しいことだなと思いました。
醤油はいまや万能のソースとして、日本食だけではなく世界のあらゆる料理に使われています。醤油のルーツは鎌倉時代に紀州(和歌山県)の僧侶の覚心が金山寺味噌の製造中の水分をくみあげたものといわれていて、その醤油が各地に広まり、地域ごとに味の変化が生まれ、その土地の醸造元ができあがりました。各地域の麹の違いで醤油の甘味、辛味の味に差があります。
旅行やどこかにおでかけした時に醸造所があれば、ぜひ寄ってみて味の文化に接するのも面白いと思います。日本には他にも味噌や酢など色々な調味料があるので、受け継がれてきた味を守っていき、これからの子どもたちに伝えていきたいと思います。
(栄養士 佐藤)
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