日が暮れるのも日々早くなり、秋の深まりを感じる今日この頃ですが、台風も多く、気圧の変化も激しいため体調を崩すお子さんも多いようです。
季節の移り変わりとともに、毎年のように感染性胃腸炎やインフルエンザの流行の時期がやってきます。
感染症は潜伏期間があり、症状発生前の一番感染力が強い期間に保育園で過ごし、発熱や嘔吐などの症状が出て初めて病院に受診するため、保育園内での感染をゼロにするのはなかなか困難な状況にあります。
しかし感染を最小限にするために職員の手洗いや、下痢・嘔吐時の処理の方法についても園内で徹底し、拡大防止に努めていきたいと思っています。
38.0℃以上の発熱のあった翌日は、一日お家で様子を見てからの登園をお願いします。また受診時は保育園に通っていることを医師に伝え、集団生活が可能かどうかの確認をお願いいたします。
RSウイルス感染症について
八王子市内でもRSウイルスの発生が上昇しています。RSウイルスは、気温が10℃前後の時に一番流行しやすいと言われています。乳幼児がかかる呼吸器の症状が出る感染症です。
乳児の半数以上が1歳までに感染し、一生の間に何度もかかります。
潜伏期間は約4〜5日です。
小さな子どもは、鼻水から始まります。
そして38〜39℃の発熱と咳・喘鳴(ゼイゼイする)が続きます。気管支炎や肺炎の徴候がでると入院が必要になることもあります。
幼児のRSウイルス感染症は風邪程度の症状で終わります。感染力が強く、集団で過ごす施設や家族内感染も高い率でおきます。
乳児の場合、兄や姉が周囲で咳やくしゃみをしての感染や鼻水がついた手からの感染もあります。
特に赤ちゃんは、お母さんからの抗体の中にはRSウイルスの免疫は含まれていないので、感染を防ぐことはできません。
その上赤ちゃんは罹りやすく、重症化し、入院などになることがあるので、ご注意ください。
ホクナリンテープを貼っての登園についてのお願い
最近ホクナリンテープを貼って登園するお子さんが増えています。
ホクナリンテープ(気管支拡張剤)は内服薬と同じ扱いになります。剥がれてしまった時には誤飲の原因にもなります。テープを貼って登園する時は必ず受診した先生の指示に従い、なるべくお子さんの剥がしにくい位置に貼ってください。(背中の手の届きにくい位置)また登園時必ずテープを貼っている場所と健康状態を保育士・看護師まで伝えてください。
保護者の皆さまのご協力をお願いいたします。
保育から子育てを磨く
給食時間前に、絵本を読んでもらうクラスが多くあります。外遊びから戻り、お着替えからお昼の支度を整えるまでの時間は、個人差が大きくなりがちです。絵本読みは、支度の早く終わった子どもが退屈せずに、楽しい時間を過ごすことができます。支度の遅い子どもも、お楽しみを励みに、スピードアップをしてくれます。
保育の中で、子ども側に立って意味があると感じる「待ち」は、大切です。でも、大人側の都合で「待たせる」ことは、できるだけ短くしたい、と長房西保育園は考えます。
クラス全部をセットで動かすことだけが目的なら、支度の遅い子どもにどんどん手を貸していけば済むことなのですが、それでは、子どもが大事にされたことにはなりません。
保育の難しさとやりがいは、ここにあります。子ども一人ひとりを気にかけながら、全体として充実した時間を持つという課題に、毎日取り組んでいます。保護者の皆さんも、今日、子どもが起きてから登園するまでを振り返ってみてください。「早く早く」、「ちょっと待ってて」。私たちは、案外と、自分たち中心に子どもを振り回しがちです。子どもの方も、大人の求めるタイミングに応えようと、けなげに頑張るところがありますから、そこは、当たり前と思わずに、子どもの思いをキャッチしてください。大人からのささやかなねぎらいの言葉や、さりげない感謝を、子どもは何倍にもうれしく、そして長く記憶にとどめていくことでしょう。
(臨床心理士 青木)
食育−食欲の秋−
秋は、9月から11月の3ヶ月ととても短いのですが、「読書の秋」「芸術の秋」「スポーツの秋」と楽しいことがたくさんあります。その中でもやはり「食欲の秋」を欠かすことはできないと思います。
この期間に野山は、木の実・草の実・きのこなどさまざまな食材に恵まれ、まさに実りの季節・食欲の季節です。なぜ食欲の秋と言われているのかは、夏は気温が高く体温を維持することが出来るのですが、秋になると気温が下がり、体温を維持するためにエネルギーを必要とするので、秋には食欲が湧いてくるのです。でんぷん質や高たんぱくの食材に恵まれている秋にしっかりと食べて、体にエネルギーを貯えて、寒い冬を乗り越えられる元気な体作りをしましょう。
保育園でも、旬である秋刀魚や鯖・鮭・きのこ類・根菜類(さつま芋・里芋・人参・ごぼう・れんこん・大根)といった食材をたくさん使い給食にします。ご家庭でも、秋の味覚を楽しんでみて下さい。
(栄養士 佐藤)
|