主な食中毒の種類
O-157(病原性大腸菌の一種)
激しい腹痛や水様性の下痢、血便、おう吐、発熱などが起き、脱水症状も伴います。特に子どもは重症化しやすく、最悪の場合、命にかかわることもあります。
症状によっては入院が必要です。下痢が激しいときは、イオン飲料などで脱水症状を防ぎます。
サルモネラ菌
食中毒の原因のトップで、主に卵や肉類など菌に汚染された食品によって感染します。また、イヌ、ネコ、ミドリガメなどペットの排せつ物からも感染することがあります。動物を
触ったあとは、きれいに手を洗うようにしましょう。10〜72時間程度の潜伏期間のあと、発症。吐き気やおう吐、腹痛、下痢、発熱が起こり、4〜5日続きます。
腸炎ビブリオ
海中の泥などに生息する菌で、魚介類を介して感染します。発生率も高い食中毒です。感染後、1日以内に激しい腹痛と吐き気、おう吐、下痢などの症状が起きます。発熱はあまりなく、ほとんどの症状は、数日以内に治まります。
カンピロバクター菌
ニワトリ、牛、豚など家畜の腸にすむ細菌で、イヌ、ネコ、ネズミも保菌しています。これらの排せつ物が水や食品に混入することで感染し、低温に強い菌のため、秋や冬でも注意が必要です。3日ほどの潜伏期間のあと、下痢や腹痛、発熱、おう吐のほか、血便、頭痛、筋肉痛が見られるのが特徴です。特に子どもは血便が出やすい傾向があります。
ボツリヌス菌
土の中や海中の泥に繁殖している菌で、空気を嫌う傾向があり、缶詰や真空パックの食品の中でも増殖します。熱や消毒に強いのが特徴です。
感染から3〜4日で発症し、吐き気、おう吐、下痢、腹痛などのほか、脱力感や倦怠感、めまいが起き、重症化すると、ものが二重に見えたり、声が出にくくなるなど神経症状が現れます。
※注意!
ハチミツには、少量のボツリヌス菌が含まれていることがあります。消化器の未熟な乳児が食べると突然死の原因になることもあるので、1歳前後までは、絶対に避けてください。
保育から子育てを磨く
私たちは、大人も子どもも大なり小なり、癖やこだわりを持っています。
身体の独特な動き、例えば、ちょっと耳たぶを触るとか、瞬きを頻繁にする、あるいは、ぴょんぴょん飛び跳ねるとか。大人によくあるのは、足を小刻みに上下に動かして揺らすなど、自分の中で、一時的に何かのパターンにはまり込んで、そのうち、自然におさまるようなものです。自分でもいつ始まっていつ終わるか、あまり意識していないことが多いですね。
人見には、ちょっと違和感があって、どうしたのかな?と映るような身振りなので、身近な家族同士だと、それを「やめて!」と注意し合って、本人に気がつかせるようにすることも、案外多くあるのではないでしょうか。
ただ、こうした身振りは、その人にとって、ちょっとした情動の揺れや注意集中の具合を自己調整する大事な働きになっていることが多いのです。
子どもの場合は、こうした無意識の身振りに加えて、強烈なマイブーム、つまり、こだわりが出てくることもあります。いつも同じ洋服でないと嫌だ、食事の席はこうでないとダメ。100%その子どもの思い通りになるはずもなく、園生活でも、あきらめてもらわねばならないこともでてきます。乳児さんは、発達的にもそれが多くなります。理由も明確にないこともままあるでしょう。
それでも、そういう時こそ、一つのことを求めてやまない子どもの気持ちを理解しすることを大切にしたいものです。もちろん、子どもの理屈は、大人の想像力を軽々と超えて、すぐには理解できかねるようなことも、多々あります。それでも、一度は立ちどまって、耳を傾けるのです。
子どもは自分の不安や心配事を話す力が十分でないので、それが心にあるときに、いろいろと子どもなりの方法で、それに立ち向かおうとします。目先の行動を頭から矯正しようとすると、ますます不安になって、奇妙さが強く出てしまうこともあるので、丁寧にかかわりたいところです。ご家庭と園との往復が子どもの生活ですから、一方で押さえると、他方で激しく出る場合もあります。私たちも、ご家庭の様子を知ることで、園での子どもの行動が理解できることも多いので、些細なことでも日々の情報交換を大切にしたいと思っています。
(臨床心理士 青木)
食育−親子クッキング−
園では5月18日に4・5歳クラスの親子クッキングを行い、4歳児クラスは春野菜サラダ、5歳児クラスはカレ−ライスとドライカレーを担当して作りました。
子どもたちは、メニューを決めたり、調理の担当を決めたり色々と準備をしてきました。当日は、保護者の方々と一緒にクッキングするという事で子どもたちもみんな楽しんで、5歳児クラスは人参の型抜きや、包丁を上手に使って玉ねぎのみじん切りをしたりしました。みじん切りで玉ねぎが目にしみ、涙をこぼしながらも切り続けている保護者の方がいてとても印象的でした。4歳児クラスはアスパラの皮むきをしたり、レタスをちぎったりと初めてのクッキングを親子で楽しんでいました。
ドレッシング作りでは、どの親子も目を輝かせ栄養士の話に聞き入っていました。保護者の方も子どもたちも、楽しみながらのクッキングとなり、グループごとで調理したので、保護者同士の交流が深まってとても良いクッキングになりました。自分たちで作ったものはまた格別のようで、「おいしい」の声が沢山聞かれ、おかわりをする姿も見られました。
園ではこれからも、食育などを通して子どもたち喜びを大切にしていきたいと思っています。
お忙しい中たくさんのご参加、ご協力ありがとうございました。
(栄養士 佐藤)