毎朝の体調チェック!
園では毎朝、登園してきた子供たちの健康観察を行っています。
ご家庭でも、登園前など、次のようなポイントで、体調チェックを行ってみてください。
★きげんは?★
いつもより元気がない、「おはよう」のあいさつもうつむきがちなど、いつもと違う様子が見られたら、要注意。体調が悪いためか、心理的なものなのか、原因を探りましょう。
★顔色・表情は?★
顔が赤い、青白いといった場合は、発熱していたり、体調を崩していたりすることが多いので、検温してみましょう。
★熱、せきは?★
顔がほてっている、手が熱いという場合は検温を。せきだけで、熱がなく元気なときは、しばらく様子を見ます。
★肌の状態は?★
いつもない発しんが見られたら、検温し、熱があれば病院へ。また、そのとき流行っている感染症があれば、特に注意して症状を確認しましょう。
★便や尿のようすは?★
毎朝、排尿便の確認をしましょう。また、トイレに行く前につらそうな表情をしたり、何度も行く、時間がかかる、という場合は、一緒にトイレに行き、状態を確認しましょう。
★子どものことばは?★
「気持ちが悪い」「疲れた」「眠い」「寒い」「暑い」といったことばが聞かれたら、熱を測り、ようすを観察します。少したってから熱が上がることもあるので、しばらく激しい動きを控えたほうがよいでしょう。
★体の動きは?★
いつもと比べて、足取りが重い、だるそう、というときは、子どもにどこか具合が悪いのか、聞いてみましょう。
ことばで訴えることのできない子どもの場合は、検温などひととおり体調をチェックしたうえで、その日1日注意して見守るようにします。
保育から子育てを磨く
卒園式が終わり、子どもも職員もそれぞれの新年度を迎えようとしています。
私たちは、毎日小さな出会いと別れを繰り返しています。家族を見送ったり、子どもと園で別れたり。
毎朝の分離がつらい時もあったかもしれません。あるいは、再会が約束できない別れもあります。
自分の心の中に、別れの痛みを感じるとき、それほど自分にとって大切な人がいたことの幸せを感じます。痛みと幸せあるいは感謝の入り混じった複雑な感情体験は、子どもを成長させるし、私たち大人も、複雑な感情を静かに深く抱えることで、これからも心を成熟させていくことができるでしょう。
それを信じて、別れを体験する子どもの気持ちを尊重し、子どもの気持ちのそばに私たちの心を置いて、寄り添うこと。それができるように、私たち大人が互いに心を寄せ、支え合う関係を作ること。
長房西保育園も一つの節目を迎えますね。それでも、職員のチームワークは、これまでも、これからも、こんな風でありたいと願っています。
長房西保育園に通うお子さんと保護者のみなさま、一年間、本当にお疲れ様でした。そして来年度もどうぞよろしくお願いいたします。
(臨床心理士 青木)
食育−日本人のコメ離れ−
長い間、米を主食にしてきた日本人の米離れは、近年話題になっています。
決して日本人の嗜好が変化して「コメ嫌いになった」のではなくて、米で作る「おにぎり」がコンビニの人気商品であったり、外食では米飯の「回転ずし」や「牛丼」が人気なのも、それを裏付けていると思います。
「日本人のコメの消費量の推移」
1962年の118.3Kg/年からだんだんと減少し2009年には58.5Kg/年なっています。1日の消費量にすると1962年が324.0gだったのに対し2009年には160.3gになっています。
茶碗一杯が約150gなので、現在は1日に茶碗一杯ちょっと食べている計算になります。
このまま、コメ離れが進めば、昔のバランスのとれたごはん中心の食事からどんどん離れていってしまいます。お米を食べることでたくさんのメリットもあるので、他人事ではなく1人1人がお米を食べる事の大切さをわかってほしいです。近年給食も米飯給食を多く取り入れている施設が増えてきているのも、日本人のコメ離れが進んでいるからだと思います。保育園でも米飯給食を中心とした献立を考えていきたいと思います。
(栄養士 佐藤)
子ども目線−自分のルーツ−
3月22日、6年前に卒園した子どもたちが小学校の卒業式後、保護者の方々と共に10組程挨拶に来てくれました。それまでは以前私たちが勤務していた浅川保育園の親子が来てくれていたのですが、今年は初めて長房西保育園の卒園児の来園でした。嬉しさと共に、この園での実績や保護者とのつながりを感じた瞬間でもありました。保育園時代は子どもたちにとってはほとんど記憶の奥にしまわれ、忘れた体験になるそうですが、何かの折に思いだしたり、老人になったりしたときに思いだす記憶だと言われています。ですから乳幼児期に幸せだったという感覚や、愛されていたという記憶は、その人の一生が幸せなものになる大切な時間なのかもしれません。
保育園時代は人格形成の基礎の部分が育つ時期だといわれますが、とかく感情面の育ちより、大人から見えやすい知的な脳の発達のほうが気になって、出来る事を増やすという方に力をそそぐ子育てが一般的です。しかし、このように卒園児と出会い、長い目で見た子どもたちの育ちに触れる事によって、私達は幼児教育の中で大切にすべきものが実感としてよく理解できるようになってきます。時には20才を過ぎた子どもともと出合う事もあるのですが、小さい頃の話を聞いたり、大人になるための紆余曲折の人生を語ってもらうことで、『人生の中で大切にしたいもの』が伝わっていたのではないかという喜びを感じたりもします。
小さい子どもの表現は大人の力に負けてしまうかもしれませんが、一緒になって考えてくれる大人の存在こそが子どもには必要な人間です。そのことはkokoroの中で『子ども目線』として書きつづってきたつもりです。どうか、子どもの気持ちのわかる人が増えるよう、みなさんも子ども目線を大切に、楽しい子育てをしてください。ありがとうございました。
(園長 島本)