今月はゆりさんがたくさんのお約束を仲間との話し合いの中で考えました。一つはプラネタリウムへ行く時のお約束です。「現地では他園の人も来るし、バスには浅川保育園の子ども達と一緒に乗るので、何かお約束しておくことありますか。」という担任の声かけで、子どもたちが考えているたくさんの“やってはいけないこと”が出てきて、次のようにまとまりました。
- バス、プラネタリウムではちゃんと座る
- バスの中、プラネタリウムの中では走らない
- バスの中は静かにする
- プラネタリウムで暗くても騒がない
- 歩く時、前の人をおさない
- 先生の話をちゃんと聞く
- 一人で勝手にどこかに行かない
このことは、子どもたちと作ったプラネタリウムのしおりにも書かれてありました。持ち物も子ども達と一緒に確認していきます。この自分たちで考えて準備していくという過程の中に多くの学びが生れます。しかし、当日、子ども達は園を一歩出た時には、もうお約束などというものは喜びの中で、すっかり消えていていました。
次に作ったのは、プール利用のお約束です。これはプール開きの時にゆりさんが司会係、体操係、テープカット係り、お約束係りなどを考えて進行したのですが、昨年の事を一生懸命思い出しながら下記の様な約束事が生れました。3歳児以上はこの約束に沿ってプール遊びをすることになります。
この他にもたくさん出たそうですが、よくも次々と出てくるものだと思いました。約束を考える事と実践することは別問題のようですが、子どもが決めたことは、守れなかった時も、他者の声が素直に入るようです。しつけとして「何度言ったら分かるの!」といって怒る方がいますが、これは大人も一緒です。繰り返し初めてやったかのように、よくわかる方法で伝える事が理解力を高めます。
今の世の中の大人を見たら、子どもの方がやってしまったことを素直に反省できるだけ、すごいのかも知れません。大人を手本として成長する子どもたちの言動から、逆に私たちが教えられることがたくさんあります。
プール遊びの約束
- 階段から飛び込み禁止
- 体操をしてからプールに入ります
- プールの黄色い所に登ってはいけません
- お友だちに水をかけない
- プールのお水は飲んじゃだめ
- お友だちにぶつからないように泳ぎます
- 緑のマットで走ってはいけません
- お友だちを押してはいけません
- 友だちや先生の水着をひっぱらないこと
- 先生のお話を聞いて楽しくプール遊びをしましょう
(園長 島本一男)