暑い夏を元気に楽しく過ごした子どもたちですが、そろそろ夏の疲れが出はじめるころです。引き続き元気に活動できるよう、もう一度、子どもの健康状態や生活リズムを見直してみてください。
生活リズムを見直そう
生活リズムの乱れは、健康に悪影響を及ぼします。この夏で、遅寝遅起きの習慣がついていませんか?
朝の生活の見直しから、リズムを取り戻せるといいですね。
光をあびる
起きたらカーテンを開けて太陽の光を浴びることで、体内時計がリセットされ、体も脳も目覚めます。
まずは早起き
遅寝遅起きを、急に早寝早起きにするのは難しいものです。まずは、寝るのが遅くなっても一定の時間に起きる習慣をつけてください。
朝食をとる
朝食で胃腸を働かせ、目覚めさせます。
9月9日は救急の日 ―こんなときは何科へ?―
症状によって、対応する科が違います。すぐに適切な治療を受けられるよう、
適応の科を再度確認しておいてください。
かかりつけ医や近隣の病院を探しておくと、いざというときに役立ち、安心ですね。
けがで出血 |
ひどい出血 |
→救急病院 (外科) |
出血・ガラスや釘が刺さった・とげ・すり傷・切り傷 |
→外科 |
頭を強く打った |
意識がない・出血がひどい |
→救急病院 (脳外科) |
けいれんを起こしている |
繰り返しおう吐・顔色が悪く、元気がない |
鼻血や耳だれが出ている |
意識はあるがこぶができた |
→脳外科 |
骨折・ねんざ・ 脱臼した |
激しく痛む・腕や足が動かない |
→整形外科 もしくは外科 |
指が曲がった |
異物が入った・ 飲み込んだ |
目に異物が入った |
→眼科 |
タバコ・薬・衣類用防虫剤などを飲み込んだ |
→救急病院 (小児科) |
強い酸やアルカリ性の洗剤・漂白剤を飲み込んだ |
灯油や発揮性の物質を飲んだ |
かまれた |
イヌやネコに深く噛まれた |
→外科 |
虫に刺された |
大きいハチに刺された・呼吸が苦しい |
→救急病院 (小児科) |
小さいハチ・毛虫に刺された |
→小児科 もしくは皮膚科 |
やけどをした |
片足、片腕以上の広範囲・顔のやけど |
→救急病院 (形成外科・ 外科・皮膚科) |
手のひら程度の範囲 |
→形成外科・ 外科・皮膚科 |
500円玉より小さい水ぶくれ・赤くなった程度 |
おぼれた |
意識がない・呼吸がない・脈がない |
→救急病院 (小児科) |
意識はある |
→小児科 |
耳の異常 |
耳に異物が入った・耳の痛み・耳だれ・耳が聞こえにくいなど |
→耳鼻科 |
目の異常 |
目の痛み・かゆみ・目やに・充血・まぶたの腫れなど |
→眼科 |
鼻の異常 |
鼻血が10分以上止まらない・鼻に異物が入ったなど |
→救急病院 (耳鼻科) |
保育から子育てを学ぶ −保育には子育てのヒントがいっぱいあります−
忙しい毎日ですが、それでも貴重な夏休みを得て、日中お子さんと長い時間過ごされたご家庭も多くあったかと思います。楽しい思い出が沢山できたことでしょう。
一方で、せっかく楽しみにしていた休みも、最初のところで家族がもめてしまって、みんなが不愉快になってしまう。よけいに疲れてしまった、という話も実は案外多いですね。
私たちの生活パターンは、日頃からその家族にとって最も効率良く、事がすんなり進むための仕組みとして機能しています。普段はこのパターンのおかげで、相手のことをあまり気遣わなくても、ほどほどに皆が不愉快にならずに過ごすことができます。
このように、どの家庭にとっても「我が家のやり方」は、なくてはならないものですが、パターン化が行きすぎると、逆に家族の中に隙間やひずみが生まれるきっかけを作り出してしまいます。こうすれば、ああなる、ああすれば、こうくる、というパターンは、他人とのコミュニケーションなら当然あるはずの、「相手の気持ちを考える」というポイントを無視しても成り立ってしまうので、注意したいところですね。
休日のイベントは、まさにいつものパターンが通用しないので、家族がぶつかりがちです。列車の中、デパート、テーマパーク、子ども祭り。家族と一緒の休日に、大きな声で子どもを叱りつけ、中には、背中を突き飛ばしたり、お尻を蹴り上げたりする激しい大人に出くわすこともあります。でも、どうでしょうか?子どももいつもと違って、大人以上にどうしたらよいかわからないまま、それでも期待で胸がいっぱいで、興奮している状態なのです。このことを今一度心にとめて、家族での休日を楽しんで下さい。
(臨床心理士 青木)
食育
夏の間、園ではトマト、ナス、キュウリ、トウモロコシなどの色々な種類の夏野菜が収穫できました。
今年は、猛暑で例年よりも収穫できる量も少なかったようですが、それでも子ども達は、園庭に作物を探しに行っては、うれしそうな笑顔で収穫し、給食室まで持ってきてくれます。
持ってきてくれた野菜は、新鮮で甘みがあるため、できるだけシンプルにそのままの味を楽しんでもらうようにしています。子どもたちも、自分たちで収穫した野菜の味は格別のようで、「おいしい」、「甘いね」と喜んで食べています。普段食べられない苦手な野菜も、こうして自分たちで収穫すると食べられる子どももいてびっくりすることもあります。これから実りの秋になると、旬の食材もたくさんでてきて、お米の収穫や芋掘りなどもあります。また、子どもたちが笑顔で給食室に持ってきてくれるのを楽しみに、今後もこうした活動を大事にしていきたいと思います。そして、おしゃべりをたくさんしながら、給食やおやつのメニューにリクエストを取り入れていきたいと思います。
(栄養士 佐藤)
子ども目線
「先生、たんぽぽ(1歳児クラス)へ行ってきていい?」「たんぽぽの先生が“いいよ”って言ってくれたらどうぞ」(たんぽぽ室まで子どもだけで確認に行って帰ってきた後)「大丈夫だって!」「そう、よかったね。それじゃ○○時までお手伝いに行ってきていいよ。」このように、5歳児の子どもたちで、希望者のみ自己申告によって、他のクラスへお手伝いに行くというシステムが1年中あります。それは自然な形で異年齢の交流が広がり、年齢の違う子との愛着関係が形成され、優しくしたりされたり、大人や小さな子どもの期待に応える喜びも感じているようです。そして、この夏は3、4歳児にもこの活動が徐々に広がりを見せ始め、いろいろなクラスで様々な年令の子どもたちの姿を見かけるようになってきました。それと同時に、土曜日の保育や朝の小鳥保育、夕方の夕焼け保育での人間関係にも影響を与えているようで、様々なクラスの子どもたちが仲良く一緒に遊んでいます。
この中から、小さい子は大きい子から新しい遊び方を学び、真似をするようになり、どんどん遊びの世界も広がっていきます。中には、一時保育に来た子どもと仲良くなって、一時保育室で小さい子と一緒に食事までする子もいます。見ていると、本当に小さい子に優しくしようとする気持ちがどんどん伝わってきます。こんな姿を見ていると、環境を通して子どもたちは自ら学び、成長していく力があることに気がつきます。目先のことだけ考えて、「早く、早く」とせかしたり、強制的に学ばせる方法しか思いつかない大人は、環境の大切さに気づかず『子どもが自ら伸びようとする力』を信じていないのでしょうね。子どもへは教え込むのではなく、自ら学ぼうとする力の方が、長い目で見ると役に立つ気がします。そこには豊かな心の育ちも期待できるからです。
(園長 島本)
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