先月は、親子クッキングや乳児クラスの交流会など保護者の方に参加していただく最初の行事も終わり、いよいよ保育ボランティアが始まりました。行事や日々の保育へ保護者の方が参加していただくことで、友だち関係や一緒にいることの楽しさ、遊びの様子などを知っていただき、子どもの理解や子育てを共有していきたいと考えています。ご協力、よろしくお願いいたします。
連日、真夏の様な暑い日が続いています。熱中症など体調管理に気をつけたいですね。子どもたちからは、「早くプールに入りたい!」と声が聞こえます。
先月から梅雨や夏に向けて、グリーンカーテンを作るため種や苗の植え替えを行ったり、保育ボランティアのお母さんやお父さんと田起こしを行っています。食育の関連もありますが、一季早い環境の設定を子どもたちと行うことで、子どもたちに先を見通せる力を持ってほしいという思いに絡めて、長房西保育園が進めているESD持続可能な開発のための教育(ESDとは、園で取り入れている環境教育の一つで、持続可能な開発のための教育(Education for Sustainable Development)の頭文字を取ったものです。人間性を育むことと他者や社会、自然環境との関係性を認識し、「関わり」、「つながり」を尊重できる個人を育むことをねらいとしています。)を意識した活動となっています。ESDは環境だけを考えるのではなく、環境的な取り組みを通し、人や自然と仲良く生きるための力など、様々な角度からアプローチしています。次ページに園が取り組むESDを載せました。ぜひみなさんと一緒に進めていきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
新たに設置した雨水タンク
長房西保育園が取り組む、ESD(持続可能な開発のための教育)
平和教育
自分が大好き・人が大好き・自然が大好きを育む。安心感、平和な環境、愛着形成。
人権教育
子どもの権利条約をもとに、大切に育てる
環境教育
豊かな自然体験:自然の面白さ・不思議さ・・・。ミミズのコンポスト・古紙、布などの再利用・ゴミの分別、LAS−Eの取り組み
福祉教育
みんな一緒に仲良く生活する(協同の)喜び。 人の役に立つ喜び(貢献)
多文化共生教育
国際理解教育、“みんなちがっていい“を受けとめる力 、葛藤解決
ジェンダー教育
女性の地位向上、男女の違いと平等意識
開発教育
地域の環境を守る。散歩時の配慮
その他
食農教育:お米作り、栽培、食育
青少年育成:インターンシップ、実習生受け入れ
学校・家庭・地域教育への貢献:各種便り、行事の公開、交流保育
協同
協同
新しいおもちゃがデビューしました。おもちゃといっても農作業や工事現場で使う手押し車で、作りは本物、重量感もあります。いろいろな説はありますが、“ねこ”とも呼ばれている物です。子どもたちは新しい環境の変化にはとても敏感で、特に新しいおもちゃが入った時は、素早く見つけて行列ができます。行列ができる時は良いのですが、トラブルの原因にもなり、妙なルールができるきっかけにもなります。
今回は最初一人ずつ交代で走り回っていたのですが、扱いに慣れてくると砂場へ行き、砂を積んで上手に運び出していました。女の子が砂を積み終わると、そこへ男の子が「重そうだね、手伝ってあげるよ」とやって来ました。女の子は「ありがとう!」と仲良く取っ手を一つずつ持って押し始めました。そもそも手押し車は一人でバランスをとって扱うものです。
あっちへフラフラ、こっちへフラフラ。そのうち倒して砂を撒いてしまいました。「あ〜ぁ」と言いながらも怒ることなくスコップですくい始め、周りにいた別の子も「どうした、どうした」と集まって手伝い始めました。すると最初の女の子と男の子は、大きな声で「手伝ってぇ〜!」と園庭中の友だちを呼び集め、みんなで手押し車を押し始めました。そもそも子どもの遊び(学習)は簡単過ぎてもつまらないし、難し過ぎても挑戦する意欲が湧きません。ちょっと難しい位が良い加減なのですが、そんなバランスと実際に扱う物のバランスが重なり、特に楽しさを感じたようです。
さらに仲間とのコミュニケーションが加わるとそこに持続性が生れます。今回は新しいおもちゃを使うというより、仲間と協同し砂を運ぶことに達成感を得たようでした。
ツルを絡めてバランスを
取り合うキュウリ