夏の皮膚トラブルに注意
とびひ(伝染性膿痂疹)
あせもや虫さされなどをかきむしったところに、黄色ブドウ球菌が感染して、手足など全身に水疱ができます。この水疱をかきむしった手でほかのところをかくと、どんどんとびひが広がっていきます。
気をつけること
★皮膚の清潔を保ちましょう。夏は汗をたくさんかきます。毎日入浴やシャワーを浴び、石鹸を使用し、きれいに汚れを落としましょう。洗い方は大人の手や、柔らかいタオルでやさしく洗いましょう。
★つめは短く切っておきましょう。
★鼻の穴のまわりには黄色ブドウ球菌が多数常在しています。鼻をほじった手であせもや虫さされの部分を触ったり、掻いたりするとそこから感染をおこしとびひになります。
★かゆみを伴う湿疹や虫さされは早めに治療しておくことが大切です。
医師の指示に従って治療していただくことが大切ですが、保育園では浸出液が出ている場合は患部を覆っての登園をお願いしています。ご協力をお願いいたします。
熱中症に注意
★大人より暑さに弱い
乳幼児や小児は体温調節機能が未発達です。特に汗をかく機能が未熟で、体に熱がこもりやすく、体温が上昇しやすくなります。気温が体表温度より高くなると熱を逃がすことができず、反対に周りの熱を吸収するおそれもあります。
★照り返しの影響を受けやすい
大人よりも身長が低いため、地面からの照り返しの影響を強く受けます。このため、大人が暑いと感じている時、子どもはさらに高温の環境下にいる事になります。大人の顔の高さで32度の時、子どもの顔の高さでは35度ぐらいになります。雨の時にベビーカーにつける透明のレインカバー、レインカバーに包まれた中は熱がこもって高温になるので注意が必要です。
★車内への置き去り
子どもを自動車内に放置したことによる熱中症があとを絶ちません。車内の温度は短時間で一気に上昇します。冷房をつけていても、何かの拍子で切れることもあります。季節にかかわらず、わずかな時間であっても、車内に子どもだけを残さないでください。
熱中症かな?とおもったら・・・
・顔がほてっている・体が熱い・皮膚が乾燥している・だるそう・動きたがらない・ミルクを飲まない・吐くなどの症状があったら・・・・・
・涼しいところに移動し、衣服をゆるめ、冷たいタオルや氷で体や首、わきの下を冷やすなどします。風通しを良くしましょう。
・水分や塩分の補給をしましょう。症状が回復しない場合は受診しましょう。
保育から子育てを学ぶ
初めて父親になる男性に、子育てのイメージを尋ねると、キャッチボールと応える人が案外と多いのをご存知ですか?妊婦として、既に母親の体感を先行している女性たちは、もっと現実的な世話を想像されることが圧倒的に多いのです。家事を助け合って行う機会は、昔よりずっと多くなったのに、面白いですよね。
子どもが小さくて軽いカラーボールを握り、投げる姿は、1歳を過ぎ、2歳に向かう頃でしょうか。どこに飛んでいくかは全く予想不能。まともなやり取りにならないわけですが、それでも、すぐにいろいろな変化が見られます。ボールを握って、振り払うように放つことだけを楽しむ段階。身体の動きのイメージがついてこなくて失敗することが多いですが、自分の手を離れたボールの軌道を見つけることができているのは、ボール投げの世界に入れた証拠。小さいなりに工夫を始めます。
関わりの上手な大人は、ボールの行方を子どもが追えるように、大人に向かって投げ込むボールの軌道に、言葉を添えて、子どもの注意がそれないようにサポートしてくれています。投げ方ばかりを教えようとすると、子どもは「必ず」、すぐさま周りを見渡して、別の関心を見つけて、さっさとその場を立ち去ります。
どこに飛んでいくかわからないボールを、延々と追いかけてもらうのが、親子キャッチボールの最初の姿。暑い夏ですが、是非、親子キャッチボールの夢を楽しんでください。
(臨床心理士 青木)
食育 水分補給は忘れずにしましょう!
私たちの体の70%は、水分でできています。水分を失うことで、体調をくずしやすくなるので、のどの渇きを感じる前に水分をとったり、水分の多い野菜や果物を食事でとるようにしましょう。
例えばきゅうりは、95%が水分です。体を冷やしてくれるのには、もってこいの野菜です。きゅうりは表面のいぼがチクチクするほど新鮮といいます。スーパーで機会があれば見てみてください。保育園のきゅうりも新鮮でチクチクしています。子どもたちは収穫するときにチクチクと格闘しています。大変な思いをして収穫したきゅうりは格別なようで、塩もみにしたり、みそきゅうりにして、美味しくいただいています。
水分補給というと、飲み物だけで補給する方もたくさんいると思いますが、甘い飲み物を飲みすぎると、栄養バランスがくずれて、体が疲れやすくなるので、気をつけましょう。日常生活では、水やお茶や野菜、果物などで水分補給するといいでしょう。
(栄養士 佐藤)