毎朝の体調チェック!
園では毎朝、登園してきた子どもたちの健康観察を行っています。
ご家庭でも、登園前など、次のようなポイントで、体調チェックを行ってみてください。
きげんは?
いつもより元気がない、「おはよう」のあいさつもうつむきがちなど、いつもと違う様子が見られたら、要注意。体調が悪いためか、心理的なものなのか、原因を探りましょう。
顔色・表情は?
顔が赤い、青白いといった場合は、発熱していたり、体調を崩していたりすることが多いので、検温してみましょう。
熱、せきは?
顔がほてっている、手が熱いという場合は検温を。せきだけで、熱がなく元気なときは、しばらく様子を見ます。
肌の状態は?
いつもない発しんが見られたら、検温し、熱があれば病院へ。また、そのとき流行っている感染症があれば、特に注意して症状を確認しましょう。
便や尿のようすは?
毎朝、排尿便の確認をしましょう。また、トイレに行く前につらそうな表情をしたり、何度も行く、時間がかかる、という場合は、一緒にトイレに行き、状態を確認しましょう。
子どものことばは?
「気持ちが悪い」「疲れた」「眠い」「寒い」「暑い」といったことばが聞かれたら、熱を測り、ようすを観察します。少したってから熱が上がることもあるので、しばらく激しい動きを控えたほうがよいでしょう。
体の動きは?
いつもと比べて、足取りが重い、だるそう、というときは、子どもにどこか具合が悪いのか、聞いてみましょう。
ことばで訴えることのできない子どもの場合は、検温などひととおり体調をチェックしたうえで、その日1日注意して見守るようにします。
平保育から子育てを磨く
卒園、卒業のシーズンですね。卒園児さんが、小学校や中学を卒業して、園を訪れてくれる光景に出合います。中には、自分のおむつを取り替えてくれた先生に、卒業の報告をする子どもたちもいます。
当たり前のことのようですが、実はとても幸せなことだと思います。6年間転校しないで小学校に通えたことも、また卒園した自分のことを覚えていてくれる先生が多くあることも、両方がかなっての再会というのは、それほど当たり前ではないことだからです。
私は今、仕事でアジアの日本人学校に来ています。幼稚園から中学までが一堂に会して、卒業式の後、修了式が行われていました。教師は、3年が任期で日本に戻る人がほとんどです。子どもたちも、絶えず転入と転出を繰り返します。一つの学校の中に一定数の生徒と教師が存在していますが、自分の育った歴史を見届けてくれる人はいないのです。もちろん、子どもたちは、けっしてマイナスばかりにそれをとらえるのではなく、未来に、世界に向かって羽ばたいていきますが、それなりの苦労があるのは必至でしょう。
子どもたち一人ひとり、自分なりの卒園の時がある。新しい場所でしっかりと自分の居場所をつくれるまで、いつだって必要なら戻ってきていいよ、顔を見せにおいで。長房西保育園の卒園児さんは、代々こんな風に、先生方から送り出してもらっています。毎日を精一杯生きる中で得た成功や失敗、喜びや悲しみ。それらをずっと一緒に見守ってくれた家族以外の人が、身近な地域にいることの大切さをしみじみと思います。
卒園児とご家族の幸せを祈りつつ、来年度もココロは続いていきます。在園児の保護者の皆様、どうぞよろしくお願いします。
(臨床心理士 青木)