初めての集団生活や、進級した新しい環境での生活がスタートして早くも1ヶ月が経とうとしていますね。嬉しい・楽しい半面、緊張や不安で心身ともに疲れやすく、体調を崩しやすい時期です。これから5月の連休にも入りますので、子どもに合った規則正しい生活リズムや生活環境を心がけ、毎日元気に過ごせるといいですね。子どもたちが健康で、安全に楽しく生活できるよう、また成長に関する情報などをたくさん提供していきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。
感染症の情報や事故報告など、保健に関するお知らせは、園内の廊下(一時保育室横)の保健コーナーに掲示してありますので、お時間のあるときに是非ご覧ください。
子どもの生活リズムを大切に
子どもは、目覚め・朝食・排便・登園・昼食・午睡・降園・夕食・入眠が規則的に繰り返されることによって、生活リズムがつくられていきます。子どもが元気に遊び、体も心も大きく成長するためにはとても大切です!!
早寝早起き |
夜は9時ごろまでには寝るようにし、朝は7時頃までには起きるように心がけましょう。十分な睡眠は「日中の疲れをとる」「体の成長を促す」「病気を治す力が増す」ことにつながります。 |
朝ごはん |
朝食を食べることで体が目覚め、その日の体のリズムが始まります。よくかんで、しっかり食べましょう。1日の活動の源になるとともに、集中力や記憶力にも影響します。起きてすぐには食べられないので、少なくとも食事の30分前には起きて、空腹感を感じてから食べられるといいですね。 |
排便 |
朝ごはんを食べると、腸の働きが活発になり、便が出やすくなります。朝はどうしてもあわただしくなりがちですが、十分なトイレタイムをとれるよう、家族全員で朝の生活を見直してみてください。環境が変わると我慢してしまうこともあるので、便秘の原因にもなります。 |
今後の予定
*5/12(水)0歳児健診
*5/13(木)歯科検診(全園児)
*5/14(金)ぎょう虫検査(全園児)
尿検査(2歳児以上)
健診当日は、できるだけお休みをしないよう、ご予定などは調整していただくよう お願いいたします。
お知らせ
5月は「ポリオ」の予防接種の月です。年2回の機会ですので、受け忘れのないようご注意ください。なお、予約が必要になりますので、必ずかかりつけの医療機関へお問い合わせください。
〜内科健診の結果より〜
先日、春の内科健診を実施しました。全体的に、皮膚の乾燥やトラブルがあるお子さんが目立ちました。
子どもの肌はとてもデリケートです。乾燥すると、肌を保護する機能がどんどん失われるために肌荒れを起こし、かゆみや湿疹・かき傷による炎症を起こすなど、様々な皮膚トラブルが生じます。
スキンケアの基本は、「清潔」と「保湿」ですが、シャワーや入浴の際に石鹸を多く使いすぎたり、ゴシゴシ洗いすぎると皮脂が取れすぎてしまい、肌はより乾燥してしまいます。皮膚の乾燥や湿疹等がある場合には、手のひらで石鹸を泡立てて、そのまま手で優しく洗ってあげることをお勧めします。
また、ご家庭での保湿ケアで症状が改善しない場合には、受診をして肌の症状にあった治療を相談してください。
保育から子育てを学ぶ −保育には子育てのヒントがいっぱいあります−
4月も終わりに近づいてきました。子どもたちも、だんだんと新しい生活に慣れてきて、伸び伸びしてきたように思います。
ここ長房西保育園では、職員が協力し合って、子どもがより良く育つ環境作りを目指しています。この時期、ちょっとした宝探しの感覚で、お部屋ごとに施された保育環境の工夫を見つけてみて下さい。
綺麗に塗り直された棚や、おもちゃの補修、お知らせ用のボード、子どもたちが自分で制作した作品を飾るためのスペース作りなど、いろいろな工夫に出会うことができます。また、子どもが毎日遊ぶ園庭などの屋外の環境作りも、とても重要です。
さて4月から初夏にかけての長房西保育園の庭は、本当に素敵です。園庭を囲むように見える春らしい風景も、さらに彩りを添えてくれます。ご家族の方々は、毎日お忙しい時間帯での送り迎えと思いますが、お話のできる年齢のお子さんには、是非一緒に園庭を見渡しながら、「今日はどこで遊んだの?」と楽しそうに(ここがポイント!)尋ねてみて下さい。お子さんそれぞれに、園庭の中にお気に入りの場所があり、その遊びの体験も様々です。実際に遊んだ場に身を置くと、家に帰ってから思い出すよりも、もっと生き生きと沢山のことを話してくれることでしょう。
お子さんと食卓を囲んで「咲かせる花」を、毎日お持ち帰りいただけます。
このコラムでは、こうした子どもが育つ環境作りをテーマに、園での生活と子どもの育ちについて、いろいろと寄り道をしながら話を進めていこうと思っています。一年間、どうぞよろしくお願いします。
(臨床心理士 青木紀久代)
食育 ―朝食は子どもとの触れ合いの場―
ここ数年、朝食を食べない子ども達が多く、また朝食のメニューがいつも一緒になってしまうという声をよく聞きますが、長房西保育園の子どもたちからは、そんな声をほとんどききません。しかし、改めて朝食の大切さを知ってもらいたく、少しだけお話ししたいと思います。朝は、エネルギーが不足している状態なので朝食を食べないと「やる気がでない」「集中力がなくなる」「イライラする」などの症状が出てきてしまいます。朝食をとることで、脳が活発的に動き集中力が高まり、体の体温を上昇させてくれるので、体のウォーミングアップになります。ここでのポイントが、体温を上げる作用の高いたんぱく質を含んだ食品を食べると、さらにしっかりと体が目覚めてきます。たんぱく質の多い食品は、豆腐・納豆・牛乳・卵・魚・肉といった食品なので、こういった食品を組み合わせながら、是非おいしい朝食を作ってみて下さい。
ちなみに、4月の献立に納豆がありました。このとき、納豆の中に炒めた鶏ひき肉と、ゴマ、青のり、ネギを混ぜ、給食に提供してみました。すごく簡単に作れ、美味しいので、朝食のメニューにお勧めです。ここまでが栄養学的な話ですが、一番大事なことは、どんなに忙しくても、子どもとの食事の時間を大切にすることだと思います。
(栄養士 石井日香里)
子ども目線 −正しいことより共感が先−
「ありんこ泳いでいるの。」そう言って私の目の前に小さな手を差し出したのは3歳児の女の子。見ると弱りかけたありが一匹。どうして泳いでいるという表現になったのか分かりませんが、何かをイメージして言った言葉だと思い、「へえ、泳いでいるんだ。」と言って受け取ると、嬉しそうにニコッとしました。その後もありを見つけて、「ありさん泳いでいる。」と言って、また別のありを差し出しました。今度のありは元気に動いていました。そこで「ああ、とっても優しく捕まえたね。すごいね、ありさん元気だね。」と声をかけました。すると、とても嬉しそうな笑顔を見せ、何度も逃げたありを優しくつまもうとしていました。小さな指先で3歳児がありをつぶさないように捕まえるのは結構難しいものです。私は、これこそが遊びの中で獲得する子どもたちの大切な力ではないかと考えています。その後も、その子はありを捕まえて、私に受け取るように言いました。そこで、再び手を出すと、「先生、殺さないでね。」と一言。「まいりました!」
指先の感覚もですが、何匹ものありを犠牲にして遊んでいる中で、いつ、そんな小さな命に寄り添える気持ちが育っていくのでしょうか。私は大人の関わりがとっても大事だと思うのです。
(園長 島本一男)
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